「ミステリアス・スキン」在りし日のミシェル・トラクテンバーグの魅力を紐解く追悼映像&場面写真公開
2025年4月9日 17:00

ブレイク前のジョセフ・ゴードン=レビットと、現在は監督として活躍するブラディ・コーベット(「ブルータリスト」)が主演した青春ドラマ「ミステリアス・スキン」。本作に出演し、今年2月に39歳の若さで帰らぬ人となったミシェル・トラクテンバーグを追悼する本編映像と場面写真が公開された。
本作は、幼少期に受けた性被害により心に深い傷を負った2人の少年の行く末を描く。スコット・ハイムが自身の経験を基に執筆した小説「謎めいた肌」を原作に、90年代“ニュー・クィア・シネマ”のムーブメントを牽引したグレッグ・アラキが監督・脚本を手がけた。第61回ベネチア国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、トロント、サンダンス、ロッテルダム映画祭などで上映され、大きな反響を呼んだ。

トラクテンバーグは、3歳から数々のテレビシリーズや100本以上のCMに出演し、1995年に「Melissa」でノンクレジットながらスクリーンデビューを飾った。1996年には人気児童書を原作にした長編映画「ハリエットのスパイ大作戦」で10歳にして初主演を果たし、ヤング・アーティスト・アワード(主演女優賞:コメディ/ファミリー部門)を受賞。子役スターとしての地位を確立した。その後、サラ・ミシェル・ゲラーやセス・グリーンが出演した人気テレビシリーズ「バフィー 恋する十字架」(2000~2003)でドーン・サマーズ役を演じ、その名を広く知られるようになる。
「ミステリアス・スキン」は、彼女の6作目の映画出演作。撮影当時19歳で、幼い頃から仲良しだったニール(ゴードン=レビット)へ叶わぬ恋心を持ちながら、どこか危険な香りを振りまきながら真実の愛を求め生き急ぐ彼を心配し続ける、健気な親友ウェンディを瑞々しく演じた。

公開された本編映像は、ウェンディとニールの地元でのやり取りが描かれている。男を買う場所として知られた公園のトイレに書き込まれた「金・土/3~4時/若くてやる気あり」の伝言。それを「自分のことだ」と、傷ついた股間を見せつけながらどこか誇らしげで悪戯めいた表情のニール。そんな彼の不安定な魅力に抗いながら、ただひたすら心配するウェンディ。そして深夜のひと気のない野外劇場のスクリーンを前に「私たちのこれまでを振り返る映画を観たい、最後はここに立つシーン、二人きりで」とニールに語り掛けるウェンディ。いまは亡きトラクテンバーグが初期キャリアに残した名シーンのひとつだ。
本作のメガホンをとったグレッグ・アラキ監督は、トラクテンバーグについて「彼女は本当に生命力に満ち満ちた明るい人間で、同時に素晴らしい女優でした。こんなに若くして亡くなったと知り、『ミステリアス・スキン』のキャストや関係者、私たち全員にとってとても悲しいことです」と近年のインタビューで語っている。
「ミステリアス・スキン」は、4月25日から渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開。

(C)MMIV Mysterious Films, LLC

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