世紀の大スターは“セルフプロデュースの達人”だった 「マリリン・モンロー 私の愛しかた」貴重なプライベート姿を捉えた予告編公開
2025年4月1日 12:00

孤独な少女が世紀の大スター、マリリン・モンローになっていく姿を捉えたドキュメンタリー映画「マリリン・モンロー 私の愛しかた」の予告編と場面写真が公開された。また、日本公開に際して、メガホンをとったイアン・エアーズ監督のコメントが寄せられた。
予告編は、モンローのパブリックイメージである「セックスシンボル」「陰謀うずまく死」といったレッテルを打ち消すかのように「世界一有名な女優は、セルフプロデュースした姿だった」というナレーションで始まる。モンローがメディアに敏感で、その力をよく知っていたという証言が紹介され、不幸な子ども時代を逆手に取ったメディア戦略やオンとオフを使い分けたファッションスタイルについての証言が、当時の映像と写真で映し出される。そして、スター女優になる直前で巻き起こったヌード写真流出のゴシップを起死回生のチャンスにし、自らインタビューに応じ「家賃も払えず、借金もあって、本当に貧しかった」と答える貴重なマリリンの肉声も収めている。
また、似たような役柄を押し付けられることから逃れるため演技術を学びはじめ、自分のことを顔や身体だけで評価する人々に対しては、「私は女優なの。誰も私を止められない」と語ったという関係者の証言が紹介されている。

本作は、エアーズ監督が12年の歳月をかけて製作し、モンローのドラマチックな人生を数多くのインタビューとハリウッド黄金期を彩った数々の出演作の映像、そして幼少期から無名時代、大スターになった後のプライベートな映像や写真とともにモンローの人生に迫る。
併せて公開された場面写真は、母親からの愛に飢えていた幼少期、スクリーンで輝く女優に憧れるモデル時代、そして圧倒的な男性優位主義のハリウッド映画界でチャンスを掴むために重役たちの関心を惹く様子のほか、夫となった野球選手ジョー・ディマジオや劇作家アーサー・ミラーと過ごす穏やかな表情、熱心な読者家の一面も垣間見えるオフショットなどが公開された。

36歳でこの世を去ったモンローは、その唯一無比なセクシーさとコメディセンスで観客を魅了し、政界をも巻き込んだ謎の死で伝説となった。男性優位主義のハリウッドで、女優としてキャリアの高見を目指すには過酷だったハリウッド黄金時代に、自分の可能性と夢を信じ続けた人生が、本作で明かされる。
「マリリン・モンロー 私の愛しかた」は、5月30日に公開。
世界のどこよりも先駆けて、マリリン・モンローの存在の大きさに気づいてくれたのは日本でした。当時のアメリカでは有名ではあったけれど、あまりリスペクトされていませんでした。新婚旅行で日本に到着すると、「モンちゃん、モンちゃん」と大きな歓声があがり、今までに得ることができなかった愛と尊敬を感じたのです。だからこそ、彼女の人生を描いたこの映画が日本で上映されるのはとてもうれしいです。
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