【アカデミー助演女優賞&主題歌賞受賞】「エミリア・ペレス」ゾーイ・サルダナが怒りを爆発させる「El Mal」衝撃パフォーマンス
2025年3月4日 09:00

女性として新たに生きることを決意したメキシコの麻薬王と、彼女との出会いで運命を切り開く3人の女性たちの姿を描く「エミリア・ペレス」の本編映像がお披露目。第97回アカデミー助演女優賞を受賞したゾーイ・サルダナによる、同主題歌賞を獲得した「El Mal」の衝撃的なパフォーマンスが切り取られている。
物語の中心となるのは、メキシコの麻薬王・マニタスとしての姿から生まれ変わり、新たな人生を歩み始めたエミリア・ペレス(カルラ・ソフィア・ガスコン)と、そのビジネスパートナーとなった弁護士のリタ・モラ・カストロ(ゾーイ・サルダナ)。メキシコでは犯罪に巻き込まれ、行方不明になる男女が何万人もいた。その犯罪を仕切っていたひとりこそ、かつてのマニタスだった。
過去を深く悔いた彼女は、かつて麻薬王だった時代の情報網を生かし、行方不明者を捜索する団体「ラ・ルセシタ(小さな光)」を設立。資金調達のために慈善事業パーティを開催するが、そこに集まったのは経済界の大物たちだけではなく、麻薬王、汚職政治家、詐欺師といった、“汚れた金”で成り上がった者たちだった。
一方のリタには、長年抱え続けた“怒り”があった。法廷では、明らかに罪を犯した男たちが、金の力で裁判を動かし、無罪放免にされるという事態が横行していた。どれほど正義を信じ、法律を駆使しても、結局は権力と金の前に真実が歪められる――メキシコの腐敗した司法制度に対する怒りが、彼女のなかで静かに燃え続けていた。
本編映像で映し出されるのは、エミリアが団体の代表としてスピーチをするなか、リタが「結局、根本は何も変わっていない」と鬱憤を抑えきれなくなり、心の叫びを爆発させるシーン。皮肉と怒りを込めた楽曲「El Mal」にのせながら、会場にいる全員が認めたくない“真実”を突きつけていく。
ジャック・オーディアール監督は、「ゾーイは全ての条件を満たしていた。彼女は歌えるし、リードダンサーとして踊りもできる。さらに彼女の演技からは、強烈なカリスマ性も感じられた」と絶賛。しかし、彼女のキャスティングには時間を要したといい、「ゾーイ自身もこの作品への出演を熱望していたが、スケジュールの都合から 1年待つことになった」と明かす。しかし、サルダナは「El Mal」のパフォーマンスを完璧なものにするため、5カ月にわたる準備を重ねた。カメラと完全に呼吸を合わせることで、一体感のある撮影を実現し、迎えた本番で、彼女は期待をはるかに超えるパフォーマンスを見せつけた。
「エミリア・ペレス」は、3月28日に東京・新宿ピカデリーほか全国公開。
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