この学校なら受け入れてくれる―不登校を経験した監督によるドキュメント「風たちの学校」予告編&コメント
2025年2月21日 14:00

様々なバックグラウンドの子どもたちや不登校などを経験した子どもたちも受け入れている全寮制の学校、愛知県奥三河の黄柳野(つげの)高校を映した「風たちの学校」の予告編、著名人からのコメントが披露された。
自らも不登校を経験し、黄柳野高校で学んだ田中健太監督作品が、傷つきながら成長していく子どもたちを、生き生きと捉えていく新たな学校ドキュメンタリーの秀作だ。
不登校などいろいろなバックグラウンドを持つ子どもたちも受け入れている愛知県奥三河の黄柳野高校――豊かな自然に囲まれ、四季の移り変わりを感じながら生徒たちは全寮制のこの学校で学ぶ。様々な葛藤を抱えながらも精一杯、生きる生徒たちの姿。最後の学園祭をクラスみんなで成功させたいと願うみのきくんは、血の繋がらない父の家業を継ぐか世界を旅する夢を追うかで悩み、音楽が大好きな琴美さんは、ときどき落ち込むけど、ちょっとずつ自分の思いを歌にしていく。そして3年間の学校生活の終わりは、近づいてくる――。
予告編では、誰もが学校で聞いたことがあるチャイムの音から始まる。ウッディな雰囲気の校内で、ギターや笛を弾き、職員室では先生たちと友達のように付き合い、三者面談で自らの将来を考え、様々な葛藤を抱え傷つきながら成長していく子どもたちを、生き生きと捉えていく。
3月15日新宿 K’s cinemaから全国順次公開。
―――朝倉景樹 (社会学者/雫穿大学代表)
それにしてもカメラに切り取られた三者面談の場面が、これほどスリリングで面白いとは! ミット打ちの乾いた音、ギターや笛の音色、透き通った歌声——。さまざまな音響とともに、あの、生きづらい、痛々しく美しい青春の一コマが、画面いっぱいに絶えず蠢く。
―――北村匡平 (映画研究者/批評家)
老人の日々を送りながら 今でも高校の頃を良く思い出す
ごく普通の高校なのだが あの3年間で 自分が生きていく方向が分かったような気がしたのだ
あの3年間がなければ 今とは全く違う80歳になっていた筈だ
まあ、それも面白い話なのだが
とても面白い映画でした
―――久米宏 (フリーアナウンサー)
そういう経験をした人は、ずっと先までその経験に支えられて歩んでいけるのだと信じられる。人生の中にあった一瞬を忘れないでいられる。カメラに残された真剣な眼差しがそう思わせてくれた。
撮る側も撮られる側も、とても勇気のいる撮影だったと思う。この映画が学校の外へ、社会へ届けられたことに深く心動かされました。
―――小森はるか (映像作家)
―――汐見稔幸 (教育・保育評論家/東京大学名誉教授/白梅学園大学名誉学長)
―――原一男 (映画監督)
―――細馬宏通(早稲田大学教授)
(C)合同会社ななし
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