【第97回アカデミー賞】伊藤詩織監督、日本人初の快挙 「Black Box Diaries」長編ドキュメンタリー映画賞にノミネート
2025年1月23日 22:53

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは1月23日(現地時間)、第97回アカデミー賞のノミネート作品を発表した。映像ジャーナリストの伊藤詩織氏が、自身が被害にあった性的暴行の調査に乗り出していく姿を自ら記録した初監督映画「Black Box Diaries」が、長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。
同部門で、伊藤氏は日本人監督として初めてアカデミー賞のショートリスト入りを果たし、このほど初のノミネートという快挙を達成した。本作の軌跡をたどっていくと、サンダンス映画祭2024でワールドプレミアを迎え、50以上の映画祭で上映され、18の賞を獲得。世界30カ所以上の国と地域での配給も決定している(1月15日時点)。
第20回チューリッヒ映画祭では、最高賞のドキュメンタリー賞と、全部門を通して一般観客の投票により選ばれる観客賞をダブル受賞。第78回英国アカデミー賞(BAFTA)のドキュメンタリー賞にもノミネートされており、2月18日に開催される授賞式(現地時間)にも注目が集まっている。
「Black Box Diaries」の製作スタートは、2017年、伊藤氏が当時のTBSワシントン支局長からの暴行被害を訴えた記者会見の直後に遡る。「新聞記者」「月」などを手がけたスターサンズが、イギリス・アメリカとの共同制作で、6年をかけて完成させた。
ノミネートを受け、伊藤監督は、「このアカデミー賞のノミネーションは、一つの大きな壁を乗り越える出来事となりました。性暴力のサバイバーとして、また、権力によって沈黙を強いられているすべての人に希望をもたらすものだと思います。ここまで歩みを進めることができたのは、多くの方々の支えのおかげです。この作品は私個人の物語にとどまるものではありません。声を奪われてきた人々、そして今もなお声を上げ続けている世界中のすべての方々に、この瞬間を捧げます。この作品を通じて、少しでも多くの人々が変化への一歩へ向かっていくことを願っています」と、コメントを寄せた。
第97回アカデミー賞の授賞式は、3月2日(現地時間)に開催予定。
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」
「Porcelain War」
「Soundtrack to a Coup d’Etat」
「SUGARCANE シュガーケイン」
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