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1年ぶりのラスベガス。CES2025はどうだった?映画.com編集長コラム】

2025年1月19日 07:00

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今年もCES(Consumer Electronics Show)に参加!
今年もCES(Consumer Electronics Show)に参加!

昨年(2024年)、初めて参加したCES(Consumer Electronics Show)がなかなか収穫多めで有意義だったので、2025年も参加を決めました。元々は、新しい家電を披露するショーだったのが、最近はそれらに加えてEV(電気自動車)のニューモデルを披露する場として脚光を浴びています。つまり、より派手で大規模になっている。

もちろん、テレビ、オーディオなど映像系、ホームシアター案件も多数展示されており、自宅で映画を楽しむのが好きな人たちには垂涎のイベントであることは間違いありません。私もそろそろ自宅のテレビを新調しようと考えているところです。ここラスベガスで、想定外の選択肢を発見できるかも知れません。早速見ていきましょう。

韓国のLGのブースに人だかりが出来ています。ちょっと覗いてみましょう。

透明のディスプレイが筒状に配置され、開いたり閉じたりしています。なんだかド派手で凄いことに。ギャラリーも立ち止まって見入っていますね。

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これは「LG SIGNATURE OLED T」という商品のデモです。家庭用のものは箱形になっていて、中の空間にも映像が投影され、3D状態になってますね。

77インチのもので、値段は5万9999ドル! およそ900万円だそうです。販売してるんですね。誰が買うのか、ちょっと想像がつきませんが。

中国のHisenseのブースにも行ってみましょう。「AI Your Cinema」がコンセプト。個人的にはプロジェクターが気になります。

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けっこう画面は大きいですね。これは「Hisense C2 Ultra: Ultimate 4K Triple Laser Projector」です。40インチから200インチまで投射可能。周囲の床に設置されている白いヤツはスピーカーです。

天井に本体がありました。これ、吊ってあるステイを除くと意外に小ぶりで、サイズはおよそ15×15×5cmなんだそうです。

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アメリカのAmazonで2497ドル(約39万5000円)で販売していました。

Hisenseは、短焦点の「PL2レーザーシネマ」も展示していました。こちらは、100インチ〜120インチサイズ。アメリカAmazonでは2999ドルです。いずれも、日本ではまだ販売されていませんね。日本市場に導入するには、価格がかなり高いと感じてしまいます。

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それから、日本ではまだ手に入らないガジェットで、今回楽しみにしていたものがこちら。

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メタ(Facebook)が、サングラスでおなじみのレイバンとコラボして開発したスマートグラスです。自身のスマホとBluetoothで連動して、写真や動画を撮ったり、音楽を聞いたりすることができます。

メガネをかけて、「ヘイ、メタ! テイクアピクチャー」って言うとシャッターを切ります。その際に、レンズ脇の黒丸部分がピカっと光る。

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メガネのつる部分を指でスライドすると、音楽のボリュームを上げ下げできます。スピーカーが内蔵されています。

このメガネ、300ドルぐらいで買えるそうです。アメリカではもう販売していますが、日本だと「盗撮カメラ」みたいに言われそうで、ちょっと微妙な気もします。

スマートグラスは、メタ以外にもたくさんの展示がありました。翻訳ができるやつとか、大画面の映像を楽しめるやつとか。

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この領域は、今後ますますホットになっていくイメージがありますね。しかし、私はふだんメガネをかけないで生活しているので(サングラスと老眼鏡は使います)、わざわざメガネかけるのは抵抗があるんです。3D映画も好きではありません。何かもう一押し、凄いテクノロジーが加わったメガネが発売されることを期待したいですね。

最後に、昨年超楽しみにしていて、実際に楽しかった球体プロジェクター「sphere」ですが、今年も変わらずクルクルと映像をスピンさせておりました。

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しかし、シアターでの上映作品が、ダーレン・アロノフスキー監督の「Postcard from Earth」から代わっておらず、かなり残念な気分。新作を見る気満々でやってきたのに、とても残念でした。来年の1月までには、是非新作を上映して欲しいと思いますね。CES2026に参加するかどうかは、sphereの番組次第ってことにしておきます。

(駒井尚文)

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執筆者紹介

駒井尚文 (こまいなおふみ)

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1962年青森県生まれ。東京外国語大学ロシヤ語学科中退。映画宣伝マンを経て、97年にガイエ(旧デジタルプラス)を設立。以後映画関連のWebサイトを製作したり、映画情報を発信したりが生業となる。98年に映画.comを立ち上げ、後に法人化。現在まで編集長を務める。

Twitter:@komainaofumi


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