「海の沈黙」ロッテルダム国際映画祭に出品 倉本聰、若松節朗、本木雅弘が喜びのコメント
2024年12月23日 08:00

数々の名作ドラマを手がけてきた巨匠・倉本聰の原作・脚本で、本木雅弘主演、若松節朗監督による映画「海の沈黙」が、第54回ロッテルダム国際映画祭(会期:2025年1月30日~2月9日)の「Limelight」部門に出品される。
倉本が長年にわたって構想し、「どうしても書いておきたかった」と語る渾身のドラマを、若松監督のメガホンで映画化。人々の前から姿を消した天才画家が秘めてきた想い、美と芸術への執念、そして忘れられない過去が明らかになる時、至高の美と愛の全貌がキャンバスに描きだされる。
孤高の画家・津山竜次を本木が演じ、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、清水美砂、菅野恵、萩原聖人、村田雄浩、佐野史郎、田中健、三船美佳、津嘉山正種ら日本映画界の豪華キャストが集結している。
オランダ・ロッテルダムで開催されるロッテルダム国際映画祭は、同映画祭は1972年に始まり、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ベネチア国際映画祭などと並ぶ重要な国際映画祭として認知されている。「Limelight」部門は、今年各国で注目を集めた作品で構成され、近年日本からは、「海よりもまだ深く」(16年/是枝裕和監督)、「ドライブ・マイ・カー」(21年/濱口竜介監督)、「Blue Giant」(23年/立川譲監督)など国内外で高く評価された話題作が出品されている。
60余年前日本の美術界をゆるがす大事件があった。鎌倉時代の名作といはれ国の重要文化財に指定されていた古い壷が、実は現代の作家のものと判り、文化財指定をとり消されたのである。権威づけが消えると美の価値も変るのか。これは一生を賭してその理不尽に挑んだ一人の贋作者の斗いの物語である。
人類共通の価値基準は、(真.善.美)です。この三つの概念の中で美だけは絶対的なものだと倉本聰さんは映画のテーマにしました。ルーブル美術館で観たミロのビーナスやモナリザは確かに美しかった。そして感動した。この感覚は誰しもが持つもので世界中の人々を惹きつけて止まないだろうと思う。美しいものは誰に対しても美しく揺るぎないものだと考える。美と言うものの永遠性.絶対性を縦糸に人間の愛情を絡ませて紡いだ織物の様な映画が出来たと思います。この美しい映画を世界中の人達に観て頂けたらとても幸せです。最後に、ロッテルダム国際映画祭にご招待下さり有り難うございました。
ロッテルダム国際映画祭への出品を大変嬉しく思います。
画家役というだけで烏滸がましいですが、それぞれに劇的で、光を操り、美を追求したオランダの三大画家、フェルメール、レンブラント、ゴッホを生んだ、彼の地で上映される機会を想像するだけで心が震えます。
若松監督の挑戦、倉本さん特有の語り口と日本のエキゾチズムに新鮮な奥行きを感じていただけたらと期待しております。
(C)2024 映画「海の沈黙」INUP CO.,LTD
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