映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

ポール・メスカルが目撃したデンゼル・ワシントンの渇望 「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」の壮大な舞台裏を語り合う

2024年11月17日 18:00

リンクをコピーしました。
ポール・メスカル(左)、デンゼル・ワシントン(右)
ポール・メスカル(左)、デンゼル・ワシントン(右)

古代ローマを舞台に、皇帝への復讐に燃える剣闘士〈グラディエーター〉の闘いを描き、第73回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞を含む5部門で受賞した「グラディエーター」(2000年)。巨匠リドリー・スコット監督がつくりあげたこの歴史スペクタクルは、全世界で4億6500万ドル以上も稼ぎ出し、2000年に第2位の興行収入を記録する大ヒットを果たした。それから24年後、「グラディエーター」の生みの親リドリー・スコットが再びメガホンをとり、あの結末の「その後」を描いた続編「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」が11月15日よりついに公開。

主人公のルシアスを演じるのは、「aftersun アフターサン」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たし、一躍脚光を浴びた俳優ポール・メスカル。前作でも登場したルッシラの息子であるルシアスは、ラッセル・クロウが演じた英雄マキシマスとの子であることが本作で明かされる。またトリックスターとして物語を駆動する謎の奴隷商人マクリヌスを、名優デンゼル・ワシントンが演じる。そして前作のキャストであるコニー・ニールセンデレク・ジャコビは同様の役柄で続投。そのほか、ペドロ・パスカルジョセフ・クインなど豪華キャストが脇を固める。

伝説的傑作の続編に俳優たちはどのような意気込みで挑んだのか。ポール・メスカルデンゼル・ワシントンに、初めての共演で感じたことや、リドリー・スコット監督の撮影現場における「あるルール」などについて語り合ってもらった。(取材・文/ISO、撮影/間庭裕基)


画像2(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺された男ルシアス。すべてを失い、アカシウスへの復讐を胸に誓う彼は、マクリヌスという謎の男と出会う。ルシアスの心のなかで燃え盛る怒りに目をつけたマクリヌスの導きによって、ルシアスはローマへと赴き、マクリヌスが所有する剣闘士となり、力のみが物を言うコロセウムで待ち受ける戦いへと踏み出していく。

●一番大変で楽しいのは、共演者たちと映画完成までの道のりを把握していくこと
画像3
――「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は本当に素晴らしい作品でした!前作のいちファンとして、見事な続編をつくっていただいたことに感謝します。

二人:ありがとうございます。

――ルシアスがマキシマスの息子であるという設定には非常に驚かされたのですが、ポールさんの演じるルシアスにはマキシマスのDNAが見事に受け継がれていましたね。マキシマスという伝説的な英雄のレガシーを引き継ぐにあたって、何か特別な意識はされたのでしょうか?

メスカル:演じる上で重要だったのは、ルシアスが中盤まで自身がマキシマスの息子だと知らないということ。なので、最初は意識的にマキシマスのように演じることは避けていました。そして、彼がマキシマスの息子であることを自覚し、受け入れる場面で「ルシアスがマキシマスになる」と台本に書かれていたんです。それはルシアスが人々を率いる英雄へと変わっていくことを意味するのだと考え、そこからはマキシマスの存在を意識するようになりました。とはいえ、本質的にルシアスはマキシマスのレガシーについてあまり認識していないはずですよね。だから頭の片隅には置きつつ、基本的には目の前の役を演じることだけに集中していました。

ルシアス(演:ポール・メスカル)
ルシアス(演:ポール・メスカル)
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
――前作が、ホアキン・フェニックスが演じるコモドゥスの物語でもあったように、本作はデンゼルさんが演じるマクリヌスの物語でもありますね。マクリヌスの性格や役割を見ていると、コモドゥスが自身を象徴するものとして挙げていた4つの徳(野心・策謀・勇気・献身)を思い出しました。

ワシントン:4つの徳についてはまったく覚えていませんでした。というのも演じる上では前作からの影響を受けたくなかったので、20数年前に観て以来「グラディエーター」は観ていないんです。

――マクリヌスはスマートな振る舞いをしながら、内面にただならぬ怒りを抱えている人物ですが、その過去については詳しく明かされません。そんな彼の人物像をどのように探求したのでしょうか?

ワシントン:マクリヌスは日和見主義者で、考えや行動もその状況次第で変わっていきます。私たちは彼の過去や、前作との関係性を知り得ません。わかるのは彼が置かれている状況を最大限に活かし、欲しいものを手に入れるために何でもするということ。時には彼自身の肉体を利用することも厭わない、そんな人物であるということを意識しながら、彼と同じようにその状況に合わせて演じていきました。

マクリヌス(演:デンゼル・ワシントン)
マクリヌス(演:デンゼル・ワシントン)
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
――ポールさんにとって、本作が初のアクション超大作かと思います。メイキング映像ではワイヤーなしで船の上から飛び降りるアクションもこなしていましたが、本作における一番の挑戦は何でしたか?

ワシントン:本当にそんなこと(船からの飛び降り)をしたの?

メスカル:本当にしましたよ(笑)。とはいえ自分で演じることが許されなかったアクションもいくつかありました。たとえば壁から落ちてテーブルを突き破ったりだとか。それでも基本的には自分でアクションを積み重ねていくことが、本作における挑戦ではありましたね。

ただ私はスポーツをして育ってきましたし、荒々しいアクションシーンは大好きなんです。だからアクションシーンは根気と集中力を要しただけで、撮影が終わると同時に身体を休められるので、それほど大変とは感じませんでした。幸い怪我もありませんでしたしね。

一番大変なのは結局いつも同じで、他の俳優たちと一緒に現場に入り、映画が完成するまでの道のりを皆で把握していくこと。同時にそれが最も興味深くやりがいのある瞬間でもあるので、今回もそのプロセスを楽しみました。

画像6(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
――本作の設定やストーリーは史実に加え、シェイクスピアの戯曲「タイタス・アンドロニカス」(※)を下敷きにしていますよね。これまでデンゼルさんは映画「マクベス」のほか、舞台「オセロ」や「リチャード三世」など数々のシェイクスピア作品を演じてきましたが、その経験が今回活きたのでは?

ワシントン:実は「タイタス・アンドロニカス」を読んだことがないんですよね。ポールは読んだことがある?

メスカル:私もないですね…。

ワシントン:どういう部分が「グラディエーターⅡ」と共通すると感じたんですか?

――ローマ帝国を支配する兄弟や英雄的な武将などの設定や、血みどろの復讐劇という点、ところどころの展開などかなりなぞらえていたかなと。「タイタス・アンドロニカス」を参照したのはリドリー監督のアイデアらしいですが。

ワシントン:そうなんですか!今からでも読んだ方が良いかもしれませんね(笑)。

※「タイタス・アンドロニカス」:ウィリアム・シェイクスピアが初期に書いた残酷で凄惨な復讐劇。ゴート族との戦に勝利し、ローマ帝国の英雄タイタス・アンドロニカスが凱旋する。タイタスによって息子を惨殺されたゴートの女王タモーラは、彼とローマに復讐するため新皇帝に取り入り…。
●恐れ知らずなデンゼル・ワシントンの即興的演技、そのルーツはスパイク・リー
画像7
――お二人は今回が初共演ですね。一緒に演じられていかがでしたか?

メスカル:目の前にいると言いづらいですね(笑)。

ワシントン:一旦席を外そうか?

メスカル:あはは!5年前に演劇学校を卒業したばかりの私からすると、彼と共演できたことで感じたものを明確に言語化するのはとても難しいんです。かつての私に「デンゼル・ワシントンと共演することになる」と言ったらまず信じられず笑ったでしょうし、その機会を得るためならなんでもしたでしょう。

デンゼルと共演して私がとても感銘を受けたのは、他のあらゆる俳優が素晴らしいと評価する演技にさえ彼は決して満足せず、そのキャリアで成し遂げてきたことをさらに押し広げたいという渇望が私の目から見ても感じられたことです。彼はいつも予想もしていない即興的な演技を披露してくれる。それはおそらく特別な才能と経験の混合によって生まれるものだと思います。

ワシントン:そりゃよかった!

メスカル:(笑)。私が見たのはそのごく一部だとは思いますが、恐れを知らない大胆さが彼の演技にはありました。私はまだ恐れを抱かない勇敢な段階には達していないので、その姿を羨ましくも思いましたね。そんな彼と共演できたことは、本当にただただ光栄でした。

画像8(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.

ワシントン:私にそういう即興的な演技を教えてくれたのはスパイク・リーでした。「モ’・ベター・ブルース」(90年)で初めて彼の映画に出演したときに、即興的に演じることを学んだんです。そしてもう一人、私の限界を広げてくれたのが「クリムゾン・タイド」(95年)で共演したジーン・ハックマンですね。

――壮大なローマ帝国を再現した前作を大幅に更新するスケール感に終始驚かされました。特に実際に建てられたというコロセウムの迫力は素晴らしかったですね。

メスカル:コロセウムだけでなく、すべてが規格外でした。本作はモロッコで撮影を始めたのですが、それがまず今までに経験したことのない規模のセットだったんです。その後もコロセウムやアッピア街道、皇帝の宮殿など、セットのすべてが圧巻のスケール感で、「驚異的な規模」がこの作品の決まりのようにも感じられました。

そのセットのなかに足を踏み入れて役に入ると、すぐに壮大な世界観を素直に受け入れられたんです。ただ撮影の終盤になり、徐々に作品全体を俯瞰して見るようになったときに、この巨大なローマの街や世界を自分たちが作ったのだとしみじみ実感し、時間差で驚きを噛み締めました。

ワシントン:ポールは大掛かりなセットのなかで毎回大変な仕事をこなしていましたね。私は椅子に座って君を眺めているだけだったから楽だったよ(笑)。

――デンゼルさんが演じるマクリヌスは煌びやかな衣装も印象的でした。

ワシントン:本当に素晴らしい衣装のおかげで、歩き方や身のこなし方もまったく新しいものに見えたと思います。豪華な部屋やドレスやいろんな衣装など、映画で描かれるすべては私たちのために作られました。私たちはその世界を想像せずとも、そこに足を踏み入れるだけでよかったんです。

リドリー・スコット監督の撮影現場で俳優たちに課せられる「ルール」とは
画像9(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
――リドリー・スコットの映画メイキング本で、彼が俳優に対し「私は演技に興味がないので君に任せる」と言ったというエピソードが印象に残っています。俳優を全面的に信頼しているからこそだと思うのですが、彼のディレクションはいかがでしたか?

メスカル:リドリーはかなり実践的な監督だと思います。おっしゃるとおり彼は俳優を信頼していて、俳優自身に作品の世界を構築させるという演出方法をとるんです。それができない俳優は、おそらくリドリーの作品には向かないでしょうね。彼は役柄に俳優自身の個性を発揮できる余地を残してくれる。俳優に過度に干渉することはないと同時に、彼の期待に応えられなければ次のステップには進めてくれない。彼は撮影でもコミュニケーションでも一切時間を無駄にしない人物なんです。

ワシントン:リドリーはキャスティングをものすごく重視していると話していました。適切な俳優がいれば演出する必要がないですから、撮影もどんどん進んでいくんです。リドリーと撮影すると鍛えられますよ。何テイクか練習するつもりで本番を迎えようものなら出番を飛ばされてしまいますから。毎回成功させるつもりで挑まないと。

メスカル:リドリーが演劇経験のある俳優に惹かれる理由はそこにあると思います。演劇を経験したことがある俳優は練習のテイクを何度も繰り返すようなことはしません。既に慣れた状態で撮影すること、リドリーは常にそれを俳優たちに期待していました。

ワシントン:それが撮影現場で我々に課せられたルールでしたね。

画像10(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
――非常に見どころの多い「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」ですが、お二人の考える注目ポイントはどこでしょうか?

メスカル:私が特に注目して欲しいのはデンゼルを含む俳優の持ち味です。特にリドリー・スコットがデンゼルのような俳優を演出するのを観ることができるのは、かなり特別なことだと思います。監督と俳優の創造的な関係にスケール感が加わったもの、それこそ私が本当に映画に望んでいたものでした。

ワシントン:ジョセフ・クインフレッド・ヘッキンジャーが演じる2人の皇帝の存在も大きいですね。このショーを盛り上げ、私たちを楽しませてくれた彼らにも注目してください。

ゲタ帝(演:ジョセフ・クイン)
ゲタ帝(演:ジョセフ・クイン)
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
カラカラ帝(演:フレッド・ヘッキンジャー)
カラカラ帝(演:フレッド・ヘッキンジャー)
(C)2024 PARAMOUNT PICTURES.
――最後に、それぞれが好きなキャラクターを教えてください。

メスカル:あまり我々の話題には挙がらないキャラクターですが、私はラヴィが好きですね。グラディエーターたちの医者としてとても重要な役割を果たす役なんです。

ワシントン:私が全然一緒に演じることのなかったキャラクターだね。

メスカル:キャラクターも大好きだし、何よりラヴィ役のアレクサンダー・カリムが素晴らしい演技を披露してくれたので個人的にとても印象に残っています。デンゼルは?

ワシントン:私です!あっはっは!!!!!

フォトギャラリー

ポール・メスカル の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

それでも夜は明ける

それでも夜は明ける NEW

第86回アカデミー作品賞受賞作。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン監督が映画化した人間ドラマ。1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。アカデミー賞では作品、監督ほか計9部門にノミネート。作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る