チャオ・リーイン、ファンの大歓声に笑顔!劇中では7分に渡る長回しも【第37回東京国際映画祭】
2024年10月30日 20:00

第37回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された「チャオ・イェンの思い」が10月30日、丸の内TOEIで上映され、監督・脚本・編集を務めたミディ・ジーと、主演のチャオ・リーインが上映後にティーチインを行った。
ミャンマー出身で「マンダレーへの道」などを作り上げたミディ・ジーが、人気スター女優チャオ・リーインを主演に迎え、ジャン・ユエランの小説「大喬小喬」を映画化。努力の末に人気俳優になった女性チャオ・イェン(チャオ・リーイン)は、表面的な華やかさとは裏腹に、他人には言えないプレッシャーを抱えていた。そんななか、匿名の脅迫状がチャオに届くと共に、長年連絡が途絶えていた姉が突然姿を現し……。

会場にチャオが登場すると、客席からは大歓声と拍手が巻き起こる。チャオは「来場してくださって感謝します」と笑顔を見せると、ミディ監督も「映画を観てくださってありがとうございます」と謝意を示した。
観客から小説に感じた魅力について質問があると、ミディ監督は「最初に小説を読んだとき、家族のなかで母親と姉が一家の大黒柱としてそこにいる女性の運命や強さを描いてみたい、映画にしたいと思ったんです」と映画化への理由を述べる。さらに「そのなかで、チャオ・イェンという女性が、都会に出て一人で一生懸命生きている強い姿を視点にしたかった。都会で、一人で暮らしている女性が、故郷に対して遠い存在になってしまうというのは、いまの中国で直面している問題。そこもしっかりと描きたかった」と語った。

また「撮影を通じて楽しかったこと、大変だったこと」という質問に、主演を務めたチャオは「一番楽しかったのは、監督が大げさな芝居ではなく、リアルな演技を求めてくれたこと。役者にとって過度な演技を要求されないというのは、とてもやりがいがあります」と告白。一方で「苦労した点は、私は性格が明るいタイプなのですが、演じたチャオ・イェンは、少し暗めな役。そこはとても難しかったです」とちゃめっけたっぷりに答えていた。

同じ質問にミディ監督は「今日が一番楽しいです。映画は撮って完成させることも大切ですが、同じぐらい出来上がったものを観てもらえることが重要。だからこうして映画を観てくださった方と一緒に時間をお共有するのはとても楽しいことです」と笑顔を見せる。苦労した点は「役者さんのディレクションです。赤ん坊を自分のところに取り戻すシーンで、チャオ・イェンが自分の社長と戦うシーンは、リアルに撮るために7分間の長回しをしました。ワンテイク撮るごとにケガをしてしまうこともあり、とても大変でした」と振り返っていた。
終始、チャオに対して声援が飛ぶ熱気にあふれたティーチイン。ファンがチャオに対してハートポーズのお願いをし、それにチャオが応えるなど、大きな盛り上がりを見せたイベントになった。
第37回東京国際映画祭は、11月6日まで開催。
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