2024年夏の全米映画興行10%減、「インサイド・ヘッド2」が救世主に
2024年9月8日 18:00

米国の映画興行の書き入れ時である2024年サマーシーズンの結果を米ハリウッド・レポーターがまとめている。全体の興行収入は約36億7000万ドル(約5500億円)で、前年比10.4%減となったものの、業界関係者は回復の兆しを感じているという。
サマーシーズンの始まりとなる5月は厳しいスタートを切った。例年、マーベル作品が華々しく幕開けを飾る中、今年は「デッドプール&ウルヴァリン」の公開延期により、ユニバーサルの「フォールガイ」が開幕作品となったが、期待を下回る結果に終わった。5月単月の興行収入は前年比29%減と、業界に衝撃を与えた。
しかし、6月以降は様相が一変。ディズニー&ピクサーの「インサイド・ヘッド2」が記録的なヒットとなり、業界に活気をもたらした。同作は全世界で16億6700万ドル以上を稼ぎ出し、アニメーション映画史上最高の興行収入を記録。米国内でも6億5100万ドルを突破し、夏季興行のトップに立った。
「デッドプール&ウルヴァリン」も7月の公開以降、好調な滑り出しを見せた。労働祭の週末までに米国内で6億ドルを突破し、全世界では12億6200万ドルを記録。同シリーズ初の10億ドル突破作品となった。
その他のヒット作も相次いだ。イルミネーション・エンターテインメントの「怪盗グルーのミニオン超変身」は3億3560万ドル、「ツイスターズ」は2億5960万ドルを米国内で稼ぎ出した。
スタジオ別では、ディズニーが圧倒的な強さを見せた。同社作品が夏季興行収入の約42%を占め、15億ドルもの興行収入をもたらした。ユニバーサルも夏季トップ10に3作品をランクインさせ好調だった。
2024年の興行収入は依然として前年比14%減だが、夏季の回復傾向を受け、秋以降の公開作品にも期待が高まっている。特に注目を集めているのが、ワーナー・ブラザース映画の「ビートルジュース ビートルジュース」だ。来週末の公開を控え、米国内で8000万ドル以上のオープニング興収が見込まれている。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【うおお…むちゃくちゃ面白そう!!】ストーリーがエグい…!私が次に観る映画は絶対にコレ――!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 魂の演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ
好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート