ひたすら異色、どこにもない海辺の町の、どこまでも架空の青春映画 川上さわ監督、20歳での初長編作「地獄のSE」10月26日公開
2024年8月27日 18:00

川上さわ監督初の長編映画「地獄のSE」が10月26日公開される。このほど、ポスタービジュアルと場面写真が披露された。
川上監督は、19歳の時に初めて撮った映画「散文、あるいはルール」(2022)が同年のカナザワ映画祭でグランプリを受賞。そのスカラシップ作品として川上が20歳の時に撮った初長編映画が本作「地獄のSE」(2023)だ。本作は海外の映画祭にも複数ノミネートされ、川上のユニークな独創力で組み立てられた異質な劇空間に数多の観衆が驚き、戸惑い、そして魅了された。

茫々とした特殊画面、セリフを異化させる字幕効果など、リアルとフィクションのズレを意図的に取り込み、これまでのどの映画にもない座標に物語の舞台を用意する。演者の中にくすぶるものを増幅させるように当て書きした人物像、制御しきれない魅力が画面と一体化したスタンダードサイズ、更には登場人物の心象風景をグロテスクに表現したぽに青のアニメーション、地獄を奏でるhonninman の電子音など、本作は川上が信頼を寄せる表現者たちの創意の結晶でもある。
ポスタービジュアルは、ZINE作家のmiyuwakiが手掛けたもの。一度印刷したポスターを手で折り畳み、その折り目もナマの模様として取り込んだ異質なデザインは、本作ののオルタナティブな風体と共鳴している。映画は10月26日からポレポレ東中野で公開。

中学生の天野モモ(14)は電車の中で町に狂いの雰囲気が解き放たれる瞬間を目撃するが、天野は恋に忙しかったため気に止める余裕がなかった。天野の想い人である早坂にに子(14)はその狂いの波に乗る。海が近くなった町で、中学生たちが恋をして愛をしなかったりする。
これほど純度の高い映画を目にするのはひさしぶりだ。
あらゆる形式を蹴とばして、川上さわ監督は自分の真っ黒い穴の中に旅立ち、そして見事に帰還した。
「地獄のSE」という血まみれのお土産を手に。
世界のなにもかもが犯罪的にツノを出して、
世界のなにもかもが意味深長にヤリを出して、
アタマを抱えて、メダマを押されて、
思春期の、ナマモノが睥睨しあう、そんな映画。
ヒト、コマ、コトバ、真っ直ぐ斜めに進んでいく。
かってに生きて、ちょっと死ぬ。
ちょっと死んで、かってに生きる。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
【イカれた映画を紹介するぜ】些細なことで人生詰んだ…どうにかなるほどの強刺激
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー