ビルの12階から落下、ギネス記録更新の車横転、火だるま… 「フォールガイ」スリル満点なスタント5連発
2024年8月21日 10:00

ライアン・ゴズリングが主演を務める「フォールガイ」(公開中)から、アクションシーンの数々を収めた本編映像(https://youtu.be/8VS4DnQPNJM)が披露された。
本作の主人公は、怪我で第一線を退いていた一流のスタントマンのコルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)。プロデューサーのゲイル(ハンナ・ワディンガム)から元カノのジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)の初監督作の話を聞きつけスタントマンとして撮影現場に復帰するが、ゲイルがコルトを呼び寄せた本当の理由は失踪した主演俳優のトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)を見つけ出して欲しかったから。
ジョディとの復縁のために渋々ゲイルの頼みを引き受け、ライダーの行方を追うコルトだが、怒涛のトラブルに巻き込まれてしまう。しかしそこはハリウッドの一流スタントマン。スタントで培った超絶スキルを活かして、トラブルを切り抜けていく。映像内では、そんな劇中シーンの中から5つの選りすぐりスタントをピックアップしている。

本作では主演のゴズリングのスタントダブル(代役)に腕利きのスタントマンが4人立てられたが、このスタントはゴズリングが自ら実施。安全のためにリグと呼ばれるスタントの最中にパフォーマーをサポートまたはコントロールする装置を身につけ、ラチェットシステムというスタント・パフォーマーや物体を特定の方向に急激に進ませるための機械装置によって落下させられている。本シーンは、コルトがスタントマンとしての第一線を退くことになった怪我の原因になるシークエンスでもあり、ハラハラの瞬間でもある。

本作では、撮影の中でギネス記録を達成している。記録を更新したのはキャノンロールという車内に設置されたキャノン砲を走行中に発射することにより、その発射時の力を使って車を横転させる危険なカースタント。これまでのギネス記録は2006年公開の「007 カジノ・ロワイヤル」で撮影された7回転だったが、本作ではその記録を1回転半も大きく上回る8回転半を記録した。前代未聞のチャレンジに実際の撮影現場も、劇中での成功と同様にキャスト・スタッフ一丸となって喜びを露わにしていたという。

本映像内で靴から火をつけられ、火だるまになっているスタントはファイヤーバーンと呼ばれ、耐火性の衣服を着用し安全措置を講じたうえで行われる。劇中では突然姿を消したコルトへの怒りに“燃える”ジョディによってNGカットが続き、コルトは何度も焼かれてしまう。

スタントマンが走行中の車に故意にぶつかるスタントはカーヒットと呼称され、正確なタイミングと調整が要求される。素人が行えば交通事故となってしまうこのスタントではブレークフォールと呼ばれる落下による衝撃を最小限にするためのテクニックを駆使することで受けた衝撃を全身に分散させて、ケガのリスクを減らしている。
劇中では、映画の撮影シーンではなく、街中でどうしてもタクシーを止めなければならないというある理由から、コルトはカーヒットをすることに。撮影中のスタントではないのにも関わらず、カーヒット後はすかさずサムズアップ(スタントマンがスタント後に無事を知らせるサイン)をするコルトの職業病が発症するシーンは、思わず笑いが込み上げるだろう。

「俺はただの役者だぞ!」と叫ぶトム・ライダーを助手席に乗せた車が猛スピードでジャンプ台へ突撃。コルトが運転する車は225フィート(約70メートル)強の大ジャンプを披露している。ジャンプ中の速度は時速72マイル(約116キロ)、高さは最高で80フィート(約25メートル)にも達しており、トムが悲鳴を上げてしまうのも納得の大掛かりなスタントだ。
この225フィートの驚異の距離を跳ぶためにジャンプの準備は徹底的に計画されており、車は特注のものが用意され、テストジャンプには全く同じセットをもう1つ作成、場所も天候も本番と同じ条件で行われた。
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