舘ひろし&柴田恭兵「あぶない刑事」“最後の舞台挨拶”でファンに“最後のサプライズ”「行くぜ、タカ」「OK、ユージ」
2024年6月6日 16:00
舘ひろしと柴田恭兵が6月5日、「帰ってきた あぶない刑事」(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶に出席。怒涛のプロモーション期間を駆け抜けた2人にとって、記念すべき“最後”の登壇となる舞台挨拶。「あぶ刑事」らしさ満載の笑いが絶えないフィナーレとなった。
舞台挨拶が始まると、MCの呼びかけにより舘と柴田は客席の後方扉から登場。客席からは大きな歓声と拍手が湧き起こるなか、ファンサービスをしながら客席の間を歩いてステージに登壇した。大ヒットを祝うべく、今回の舞台挨拶では本イベントのためだけに作られた「あぶない刑事」デザインのオリジナル缶を用意。キャストのみならず観客にもふるまわれ、それぞれドリンクを片手に舘&柴田の掛け声で乾杯が行われ、舞台挨拶がスタートした。
今回の舞台挨拶では、SNSに寄せられている一般客の口コミや感想をもとにトークを展開。まず読み上げられたのは、本作でタカとユージが家で寛ぐ姿や私服姿も登場することに触れた「そんな姿を見るのがシリーズ38年目にして初めてなんだ!驚くほど溶け込んでいて、でも胸を突く新鮮さ。進化してる…!」という感想だ。
これまで「あぶない刑事」シリーズに触れていなかったものの、本作を鑑賞したというファンからは「なんにも難しいこと考えずにタカとユージが活躍することが正義!悪いやつはバーン!リアリティーとかコンプライアンスとか、そんなのいらん。純粋に楽しかったー!」という意見もあがった。
この声に対して「ありがたいですね。私なんて、ノーヘルでバイクに乗ってショットガンを撃っていますから…(笑)。コンプラも何もないですよね」と笑う舘。そんな舘の撮影をそばで見守っていた柴田は「舘さんは元暴走族ですから(笑)。何も心配していなかったんですが、3~4本目からは事故にならないように祈りながら見ていました」と笑いを交えながら撮影裏を明かしていた。
“新しいファン”からも熱い感想が寄せられているが、柴田は「初号で役者やスタッフ、関係者で初めて本作を観たんですが、観終えた時に舘さんと目があって、ニコッと笑って頷いてくれたんですよね。タカはダンディで素敵だし、薫は変わらず爆発しているし、“トロイ動物”(仲村トオル演じる町田透)も頑張っているし…。他にもゲストの方や音楽も素晴らしくて、良い出来になったんじゃないか」と手応えを感じていた。
その言葉を受けて、舘は「『あぶない刑事』って、恭サマそのものだと思うんです。僕が土台で、恭サマがその上の建物のような……。38年前の1作目からやっていることは変わりません」と説明。柴田も「この、舘さんの懐の広さと優しさに助けられています。(タカ役が)舘さんじゃなかったら、こうはならなかったと思います。素敵な出会いだったと思いますね」と感謝の言葉で返した。
続いて読み上げられたのは、往年の「あぶ刑事」ファンからの「過去作へのオマージュに感動。夏子のライブシーンでのあの曲に鳥肌が立った!毎日観に行きたい!!」という感想。このシーンについて舘は「夏子という女性が(グランドキャバレーである)カプリアイランドで歌うシーンでは若かりし頃の僕らが登場しますが、そこで僕が着用しているスーツは当時(80年代に)着用していたスーツの一つなんですね。今回こういう機会がたまたまあったものですから、当時のものを使ってみました」と貴重な裏話を披露。一方の柴田もこのシーンについて、「若い頃のユージが登場するということで、ちょっと生意気なユージの一面が表現できたらいいなと思い演じました」とこだわりを明かしていた。
トークの終盤では、MCからそれぞれに異なる魅力を放つタカとユージを演じた2人へ「お互いに対して“カッコイイ”と感じる部分は?」という質問が。舘は「やっぱり『あぶない刑事』を作ったのは恭サマだと思います。軽快なアドリブや動き、これはもう本当に(柴田のような俳優は他に)誰もいないですね。本当に素晴らしいと思う」と称賛。柴田も「舘さんは優しいんです。本作で舘さん(演じるタカと)太鳳ちゃん(演じる彩夏)が話すシーンで見せていた、タカの娘を見守るような温かい表情。あんな表情は今までの『あぶ刑事』では見せていなかったですし、あれは(演じる役者の)根っこに優しさがないと出せない表情だと思うんですよね」と魅力を力説し、相思相愛ぶりを垣間見せていた。
最後に飛び出したのは「お互いの愛しているポイントは?」という質問。舘は「いやぁ…とにかくどこが好きっていう話ではないんです。僕は本当に俳優人生の中で、恭サマに出会えて、一緒に『あぶない刑事』を作ることができたことが、本当に奇跡だと思っています。本当に感謝しています」と“愛の言葉”を述べると、柴田も「(舘の)優しさとわがままさに振り回されながら(笑)。ずっと付き合ってきましたが、(そんなところも含めて)大好きです」と応えていた。
フォトセッション後、舘と柴田は、観客に向けて“最後のメッセージ”をおくった。
このままイベントが締めくくられるかと思いきや……突然、会場に電話の着信音が鳴り響いた。おもむろにテーブルの下に隠されていた電話を取り出し、受話器を握ると「はい。こちらT&Y探偵事務所です」と話し始める柴田。「薫がまた大暴れしているんだって」(柴田)、「あいつ、38年経っても変わんねぇなぁ」(舘)と劇中さながらの息ぴったりな掛け合いをサプライズで披露。さらに柴田から「関係ないね!」と“『あぶ刑事』名物”とも言える決めセリフも飛び出した。
最後は「行くぜ、タカ」(柴田)「OK、ユージ」(舘)と軽快なやりとりを見せながら舞台から降壇し、再び客席を練り歩きながらファンサービス。最後までスペシャルな“ファンへのプレゼント”が詰まった舞台挨拶に、場内からは大きな拍手と歓声が沸き起こっていた。
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