「ゴジラ×コング 新たなる帝国」は“ダブルアニバーサリーイヤー”で大ヒットを記録できるか?【コラム/細野真宏の試写室日記】
2024年4月26日 07:00

®映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)(文/細野真宏)
今週末の4月26日(金)から「ゴジラ×コング 新たなる帝国」が公開されます。
実は、2024年は〈ゴジラ生誕70周年記念の年〉であり、〈ハリウッド版の「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年〉というダブルの“アニバーサリーイヤー”なのです!
本作は、日本に先駆けてアメリカや中国では2024年3月29日(金)から公開されていますが、公開4週目の週末で世界興行収入が4億8683万1973ドルにもなっています。
これは、以下を見れば分かるように、1作目「GODZILLA ゴジラ」(2014年)から縮小傾向にあったシリーズが再び大きな勢いを取り戻している状況を意味しているのです。
世界興収5億2497万6069ドル 日本の興収32億円
世界興収5億6665万2812ドル 日本の興収20億円
世界興収3億8730万0138ドル 日本の興収28.4億円
世界興収4億7011万6094ドル 日本の興収19億円
世界興収4億8683万1973ドル(全米公開4週目週末4月21日時点) 日本の興収?億円

では、このダブルの“アニバーサリーイヤー”に日本でも大ヒットを記録できるのでしょうか?
まず、内容の面では、本作から「新たなフェーズに入る」と言えそうです。
私は基本的に「陰謀論」とか「非科学的」なものは好きではありませんが、前作「ゴジラvsコング」において、“地球には地底世界がある”という設定が確定したので、それはそれで問題はないと理解しています。
確かに、現実の世界において、ゴジラやキングコングなどの怪獣が存在していること自体に違和感があるので、むしろ“地底世界”が存在していることで整合性が取れているようにも思えます。
つまり、作品の設定に矛盾が生じていないのであれば、そのもとで作品を楽しめば良いだけなので割り切ることができました。

本作は、タイトルでは「ゴジラ×コング 新たなる帝国」というようにゴジラの名前が先に入っていますが、あえて言えば主役はキングコングだと思います。
キングコングも初登場が1933年からと歴史は長いですが、ベスト級に人間味に溢れていて親近感を覚えました。
ゴジラは、やはり“怪獣の王”という位置付けだけあって、さすがの存在感でした。
何にしても設定が前作で整ったので、ようやく本作で物語が「本題」に入ってきたように感じるため、本作から見始めても問題ないと思います。

前作の「ゴジラvsコング」に関しては、日本では興収が19億円と落ちましたが、これは、日本の公開時期が謎に遅かったからでしょう。
海外からのネタバレも含め、公開時期が“不遇”だったのだと思います。
しかも、内容的には本作の方が圧倒的に良いので、本作から再び日本でジャンプアップする可能性を感じます。
公開時期もまさに大型連休のGW作品なので、これまでの最高だった1作目「GODZILLA ゴジラ」の興収32億円を抜けるかどうかが大きな焦点になるくらいにヒットできるのか大いに注目したいと思います。

なお、私は最初に字幕版で見ましたが、その際には「別に字幕版で問題ないか」と感じていました。
ところが、その後に念のため吹替版を見てみると、「あ、そういう設定なんだ」というような発見もあったりと、内容は吹替版の方が入ってきやすい面があるかと思います。
というのも、本作は、物語も映像も、どちらも割と忙しいので、少し考え事などをしていると、置いていかれる面があるからです。
その意味では、吹替版が良いのかもしれません(ちなみに、吹替版本編が終わった後には、日本語吹替版のクレジットが流れる際、オマケで吹替版だけのテーマソング「RISE TOGETHER feat. OZworld」が流れる形になっています)。
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