「トラペジウム」乃木坂46一期生・高山一実、小説家デビュー作のアニメ映画化に感慨 JO1木全翔也「僕の人生と重なるところがあった」
2024年4月26日 15:00

「乃木坂46」一期生・高山一実の小説家デビュー作をアニメーション映画化した「トラペジウム」のプレミア試写会が4月25日に都内で行われ、原作者の高山と、声優を務めた結川あさきと木全翔也(JO1)、篠原正寛監督が登壇した。
原作は、アイドルを目指す高校生・東ゆうが、東西南北の美少女を集めながら自らの夢に向かって進む物語。2016年から雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載が開始され、18年に単行本化された。トップアイドルグループのメンバーとして活動してきた高山自身の経験や葛藤が込められ、瑞々しくもリアリティーと熱量に満ちた文章が反響を呼び、累計30万部の大ヒットとなった。

高山は「数年前に書いた小説がこんなに大きなものになるとは、ありがたい思いでいっぱいです」と感慨深い表情を浮かべ、「小説と映画は全然違うものになっていて、同じ主人公の東ゆうも結構雰囲気が変わっています。みなさんはどっちのキャラクターが好きか、それぞれに魅力があるのでぜひ感想もいただけたら」と笑顔を見せた。
原作者としてシナリオ制作にも深く携わってきた高山。共に映画の完成を目指し歩み続けてきた篠原監督は、「高山さんが小説で描きたかったもの、描き切れなかったものを、アニメの中で少しでも届けられたらいいなと、シナリオ段階から高山さんと意見交換しながら進めさせていただきました」と制作の裏側を明かした。

東ゆう役をオーディションで掴み取ったのは、7月放送開始のTVアニメ「逃げ上手の若君」で主人公・北条時行役を務める結川。本作が映画初主演の結川は、「緊張や責任の重みも感じたのですが、高山さんを始め監督やスタッフみなさんに、私をゆうとして選んでいただけた事実が何よりも嬉しくて。高山さんからは『ゆうそのまんまです』というお言葉もいただけて、それがすごく力になりました」と感謝を述べた。

全力で夢を追うゆうの計画に協力し、優しく見守る男子高校生・工藤真司を演じたのは、グローバルボーイズグループ「JO1」の木全。出演が決定したときは「友達も知ってる有名な作品だったので、すごくびっくりしました」と振り返り、「完成した映画を一足先に観させていただきましたが、お世辞抜きで本当に泣ける!」と太鼓判を押した。「僕の人生と重なるところもあったので、泣きながら観ました」と明かすとともに、「僕は真司と共通点がめちゃめちゃあると思っていて、身長までほとんど一緒なんですよ。真司がすごく大好きです!」と熱い思いを語った。

夢を叶えるために全力で突き進む主人公・ゆうについて高山は、「映画版のゆうは完全に私の手から独立、自立してくれたので、自分と被る部分はなかったからこそ、とあるシーンでゆうがすごく輝いていて、素直に『かわいい!』と思いました」とコメント。結川は「ゆうの必死さや『やってやる!』という熱意は自分にも近いものがあるなと思いました」と話し、木全も「僕もこの仕事をしているからこそ、身に染みる部分もあるし、業界に入る前からのところも、自分と重なる部分がありましたね。芸能界だけでなく、いろんなお仕事をしている方にも、夢を追いかけるという点で当てはまる部分があるのかなと思います」と魅力を語った。
映画には「ウッチャンナンチャン」の内村光良が、6か国語を話すことが出来るボランティアで、外国人の観光客に向けてのガイドをしている老人・伊丹秀一役で参加。会場では内村からのメッセージが披露され、高山は「内村さんの持っている優しさみたいな部分はおじいさんの伊丹さんには共通してる部分だとおもったので、あらためて内村さんにやっていただけて嬉しかったです!」と感謝した。
結川や内村のアフレコに立ち会ったという高山だが、「木全さんのアフレコだけ立ち会えなくて、今日が初めましてなんですよ!」と実は初対面であることを告白。木全も「すごく緊張していて……」とはにかんだ。
イベント開催を記念し、高山や結川、篠原監督らが映画化までの軌跡を語る特別映像(https://youtu.be/6lIzssMZFo8)が公開。小説「トラペジウム」の誕生秘話から映画化するまでを関係者たちのインタビューで振り返る。

「トラペジウム」は5月10日より全国ロードショー。第1弾来場者特典は、高山の書き下ろしテキスト入りA5イラストカードに決定。公開日から5月17日まで数量限定で配布される。5月11日には、高山、結川、木全、篠原監督に加え、羊宮妃那、上田麗奈、相川遥花が登壇する公開記念舞台挨拶が予定されている。
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