「霧の淵」で映画初主演・三宅朱莉を共演者らが絶賛、水川あさみ「立っているだけでまぶしい」
2024年4月20日 17:31
なら国際映画祭でコンペティション部門の受賞者から選出された監督による映画制作プロジェクト「NARAtive」の作品。奈良の山間にある川上村の老舗旅館に生まれた少女イヒカが、祖父が突然姿を消したことによりこれからの人生を考えていく物語だ。
村瀬監督は川上村に足繫く通い、小学校の職員として働きながら村の人々と交流しイメージを膨らませ、風光明美な景色や人々の日々の営みを丹念につむいだ。昨年のサンセバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出されるなど海外でも高く評価され、待望の日本公開に「縁だなと思います。感慨深い気持ちでここに立っています」としみじみ話した。
オーディションでイヒカ役に抜てきされ、映画初出演で主演を務めた三宅朱莉は、「隣にレジェンドの人たちがいてヤバいです。めちゃくちゃ緊張していますが、頑張ります」と初々しい表情。撮影が行われた22年春はまだ12歳で、クランクインの1週間前に川上村入りして役づくりに努め、「旅館の孫ちゃんたちと走り回ったり、川上村の子のようになって遊んでいました。凄くきれいで魅力がたくさんあるので、それが少しでも伝わればうれしい」とアピールした。
村瀬監督は「オーディションでたくさんの子と会って、皆目がキラキラしているのに一人だけつや消しみたいに真っ黒だった。その時からこの子で撮るんだろうと思った」と起用理由を説明。「カメラの前に立つとイヒカの感じになって、毎日感心し驚きを与えられていた」と評した。
母親役の水川あさみも、「とてもフレッシュで、立っているだけでイヒカの存在をまとっていた。余計なことをしなくても、それだけで素晴らしくまぶしいなと感じた」と絶賛。祖父役の堀田真三は、「選ばれるだけで運を持っている。運に勝る才能なし。才能にあふれ、これから大きくなっていくんだろうなあ」と孫の成長に期待した。
河瀨氏は、「川上村に通いで入って2年近く、村の人気者になってどんどんいろいな何かを見つけてくれた。過疎が進み、もしかしたらなくなってしまうかもしれない川上村に映画の灯をともしてくれた」と村瀬監督に感謝。なら国際映画祭のエグゼクティブディレクターも務めており、「地方、しかも山村での豊かな物語、人々の暮らしを映してくれた。これからも日本にはもっと魅力があり、多様な文化があることを伝えていきたい。それを次の世代に渡していくことも大切」と新たな意欲。5月中旬から奈良県宇陀市を舞台にしたNARAtiveの次回作が始動することも明かした。
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