カンヌ最高賞で話題、夫殺しの嫌疑がかかる作家を描くヒューマンサスペンス「落下の解剖学」2月23日公開
2023年12月22日 08:00
第76回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞、第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、主演女優賞(ドラマ部門/ザンドラ・ヒュラー)、脚本賞、外国語映画賞の4部門にノミネートされた話題作「アナトミー・オブ・ア・フォール(英題)」が、「落下の解剖学」の邦題で、2024年2月23日に公開される。このほど本予告、本ポスター、場面写真7点が披露された。
人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ〈真実〉が現れる――という物語。
監督は、長編映画4作品目となる本作でパルムドールを獲得したジュスティーヌ・トリエ。主人公サンドラ役には、本年度映画賞レース主演女優賞の有力候補となっているザンドラ・ヒュラー。カンヌで国際批評家連盟賞を受賞した「ありがとう、トニ・エルドマン」(16)など、演技派で名高いヒュラーは、作家としての知的なポーカーフェイスの下で、底なしの冷酷さと自我を爆発させる圧巻の演技で、観客を一気に疑心暗鬼の渦へと引きずりこむ。
予告映像では、夫の死をきっかけに、仲睦まじい夫婦像が徐々に崩れゆき、表の顔とは全く違う真の姿が暴かれていく様が映し出される。ある日、視覚障がいを持つ息子は、血を流して倒れている父親を発見。息子の悲鳴を聞いた母サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)は「3階から落ちたみたい」と救助を要請するも、すでに夫は死亡。だが、その死には不審な点が多く、唯一現場におり、前日に夫と喧嘩をしていたサンドラに夫殺しの嫌疑がかかる。自らの無罪を主張するサンドラだが、果たして何が真実なのか、本編への期待が高まるシーンが繰り広げられる。
2月23日から、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開。
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