「テルマ&ルイーズ」4K、日本版ポスター&予告編完成 ブレイク前の若きブラッド・ピットの姿も
2023年12月21日 18:00
本作は1992年、第64回アカデミー賞で6部門にノミネートされ、脚本賞を受賞。女性の自立を描いた画期的な作品として世界中から評価され続け、2016年には半永久に保存する価値のある作品が選ばれるアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。
性的被害を受けた女性の自由というテーマや、友情か愛情かで議論が巻き起こった親友2人のラストシーンなど時代を先取りした映画だったと言え、今なお輝き続けるシスターフッド映画の金字塔だ。ブラッド・ピットの出世作としても知られており、本作で演じたJ.D.役は、出演時間が短いながらも強烈な印象を残している。
平凡な主婦のテルマ(ジーナ・デイビス)とウェイトレスのルイーズ(スーザン・サランドン)は週末のドライブ旅行に出発した。その途中、立ち寄った店の駐車場でテルマが男に襲われるという事件が発生。テルマがレイプされそうになった寸前、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を射殺。ルイーズにはかつて、レイプの被害を受けたトラウマがあった。次から次へとトラブルが重なり、警察に指名手配された2人は、車でメキシコを目指し逃避行を続けるうちに、自分らしく生きることに目覚めていく。
日本版ポスターには、テルマとルイーズが66年型サンダーバードで疾走する姿が写され、「彼女たちの、自由が走りだす。」というキャッチコピーが添えられている。ドアミラーには、グランドキャニオンの崖から、車もろとも羽ばたいていくシーンが写り込み、男性優位社会の中で、自由と自立を求めて疾走する力強い女性像を感じさせる仕上がりとなった。
リドリー・スコット監督監修のもと製作された予告編は、平凡な専業主婦テルマと、彼女を家政婦同然に扱う夫との閉塞感溢れる会話から始まる。そして、テルマとルイーズは週末のドライブ旅行に出かけるが、立ち寄ったバーで起きたトラブルが事件に発展。警察に追われる身となるが、焦燥感や絶望感を感じさせず、むしろ自由で生き生きとした姿が描かれる。映像には当時まだ20代で無名だったピットも登場し、刑事ハル役のハーベイ・カイテルの姿も見ることができる。
「テルマ&ルイーズ 4K」は、24年2月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開。