ナショナル・ボード・オブ・レビュー作品賞に「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
2023年12月10日 12:00
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞が12月6日(現地時間)に発表され、マーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が作品賞に輝いた。
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は作品賞のほか、スコセッシが監督賞、リリー・グラッドストーンが主演女優賞、ロドリゴ・プリエトが撮影賞を獲得。本作は、ジャーナリストのデビッド・グランがアメリカ先住民連続殺人事件について描いたベストセラーノンフィクションを映画化し、グラッドストーンは白人のアーネスト(レオナルド・ディカプリオ)と結婚するオセージ族のモリーを演じた。本作は先日発表されたニューヨーク映画批評家協会賞でも作品賞と主演女優賞を受賞している。
また、アレクサンダー・ペイン監督の「The Holdovers」が3冠を達成。1970年の米東海岸にある寄宿学校で、クリスマス休暇をともに過ごす嫌われ者の教師(ポール・ジアマッティ)と学生(新人のドミニク・セッサ)、息子をベトナム戦争で亡くした料理長メアリー(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)の交流を描いた本作は、ジアマッティが主演男優賞、ランドルフが助演女優賞、デビッド・ヘミングソンがオリジナル脚本賞を受賞した。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の主な受賞結果は、以下の通り。
作品賞 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
監督賞 マーティン・スコセッシ「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
主演男優賞 ポール・ジアマッティ「The Holdovers」
主演女優賞 リリー・グラッドストーン「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
助演男優賞 マーク・ラファロ「哀れなるものたち」
助演女優賞 ダバイン・ジョイ・ランドルフ「The Holdovers」
オリジナル脚本賞 デビッド・ヘミングソン「The Holdovers」
脚色賞 トニー・マクナマラ「哀れなるものたち」
アニメーション賞 「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」
新人監督賞 セリーヌ・ソン「Past Lives」