福原遥「あの花が咲く丘で」公開に感慨「普段の生活が幸せだと感じて」
2023年12月8日 19:47
85万部を超えるベストセラー小説を実写映画化した「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が12月8日、全国332スクリーンで封切られ、ダブル主演の福原遥と水上恒司をはじめ伊藤健太郎、嶋崎斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、成田洋一監督が東京・丸の内ピカデリーで初日舞台挨拶を行った。
現代の女子高生が終戦直前にタイムスリップし、出征間近の特攻隊員と出会う切ないラブストーリー。福原は「私自身、大好きな人、大切な人と過ごす時間が当たり前ではないと思えた。普段生活していることの全てが幸せだと感じたので、それが伝わってくれたらうれしい」としみじみ。水上も、「撮影は大変だったけれど、大切な人に会いたいと思ってもらえるように作ったので、それがお届けできていると感じられた」と、満員の客席を見渡し満足げだ。
嶋崎は、所属する「Lilかんさい」のメンバーと見たそうで「見終わって鼻をすする音が聞こえたり、良かったよと感想を言ってくれるメンバーもいてうれしかった」と満願。伊藤は、「皆と一緒に見られず、ほぼ貸し切り状態で見たので人目を気にせずわんわん泣いて、目がパンパンにはれた。特にエンドロールで泣けたのは初めての経験だった」と感慨深げに話した。
くしくも公開日が真珠湾攻撃の日(日本時間)となり、水上は「戦争のごく一部しか描いていないが、人類の戦争史上、加害者と被害者がはっきり分かれたことはほとんどない。今の平和な日本にいる僕たちが戦争のことをもっと知ろう、伝えていこうと思ってもらえれば、この作品を世に出した意味があります」と言葉に力を込めた。
成田監督は、「見た人の明日を変える映画」という観客の感想に「戦争への思いを強く込めて、結果として感動して泣いてくれている。狙いがピタッとはまって、作って良かった」と感激の面持ち。そして、福原が「皆とたくさん話し合い、力を合わせて作って、やっと公開。このチームで良かったと心から思います。こういうことがあったんだと、若い方に知ってもらいたいし、私たちも届けていきたい」と改めて強調した。