米映画賞の会場が変更か ホテルの労働組合ストの影響で
2023年11月19日 12:00

米脚本家組合(WGA)と米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが終結し、ようやくハリウッドに活気が戻ったかと思われたが、別のストライキが新たな波紋を投じていると、米ハリウッド・レポーターが報じている。
来年のアカデミー賞に向けて、ロサンゼルスでは映画賞の授賞式が頻繁に行われることになる。大半の授賞式はホテルの宴会場で行われるが、7月からロサンゼルスのホスピタリティ組合「UNITE HERE Local 11」が依然としてストライキを行っているのだ。
UNITE HERE Local 11には、ロサンゼルス郡とオレンジ郡にある60以上のホテルで働く1万5000人以上の従業員が所属している。インフレや地価の高騰を理由に、大幅な賃金増加を求めており、現行契約が満了した6月30日以降ストライキに突入。合意に達したホテルはそのうち4件しかない。
賞レースのシーズンでもっとも多用されるのは、立地が良く、大小さまざまな宴会場を備えるビバリーヒルトン・ホテルだ。ゴールデングローブ賞やメイク&ヘアスタイリスト組合賞、米撮影監督組合(ASC)に所属する会員によって選出されるASC賞などの会場となっている。また、近くにあるフェアモント・センチュリープラザ・ホテルも、PGA賞やクリティックス・チョイス賞の会場として知られている。
ホスピタリティ組合によるストライキに終わりの兆しが見えないなか、PGA賞を主催する米製作者組合はフェアモント・センチュリープラザ・ホテル以外の会場探しに入っており、ADG賞を主催する米美術監督組合もスト対象のインターコンチネンタル・ロサンゼルス・ダウンタウンから別の会場に移動する考えだという。
UNITE HERE Local 11といえば、米脚本家組合のストライキに協力した過去があるため、授賞式に参加するクリエイターたちが、彼らがピケを張るホテルを利用することは考え難いという。ストライキを行っている従業員たちにとってみれば、映画賞阻止をちらつかせ、ホテル側から譲歩を引き出す狙いもありそうだ。
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