「その街のこども 劇場版」初BD化 24年1月17日発売、佐藤江梨子&井上剛監督がコメント発表
2023年11月17日 12:00
森山未來と佐藤江梨子が共演した「その街のこども 劇場版」の初Blu-ray化が決定した。リリースは、2024年1月17日。キャストの佐藤、井上剛監督のコメントも発表された。
阪神・淡路大震災から15年目にあたる2010年1月17日にNHKで放送されたドラマ「その街のこども」。実際に震災を体験している森山と佐藤のリアルな演技に加え、心の傷を抱えたまま生きる若者たちを優しい眼差しで描いた渡辺あや(「ジョゼと虎と魚たち」)の脚本が大きな話題を呼び、放送後には視聴者から感動と絶賛の声が多数寄せられた。
その後、同作は第36回放送文化基金賞を受賞。さらに反響は拡がり続け、ついにに「その街のこども 劇場版」として、NHKの制作したドラマとしては初の全国公開が決定した。劇場公開バージョンは、テレビ版には無い未公開シーンを加え、再編集したものとなっている。
こどもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす勇治(森山)と美夏(佐藤)。彼らは「追悼のつどい」が行われる前日に神戸で偶然知り合い、震災15年目の朝を迎えるまでの時間を共に過ごすことになる。震災が残した心の傷に向き合うため、今年こそ「追悼のつどい」に参加すると心に決めていた美夏に対し、出張の途中に“なんとなく”神戸に降り立っただけだと言い張る勇治。全く異なる震災体験をしたふたりの間には、大きな溝が広がっているように見えた。
しかし、“ある場所”に差し掛かったとき、美夏は勇治が長年抱え込んできた過去を垣間見ることになる。復興を遂げた真夜中の神戸の街を背に、これまで語ることのできなかったふたりの想いが、不器用にあふれ出そうとしていた。
Blu-rayには、撮影台本複製版、アウタースリーブなど豪華特典も収録予定。価格は5940円(税込み)。コメントは以下の通り。
【佐藤江梨子】
『その街のこども』Blu-ray!!!になると聞いて、とても嬉しいです。
『その街のこども』では阪神・淡路大震災当時13歳の子供だった女の子が15年経って、その街に帰ってくる役でした。
撮影当時は27歳から28歳でした。今、思えばその時も子供だったのかもしれません。
公開から一年経っての映画化も驚きましたが、14年たってからの『Blu-ray』化に正直、ビックリしてます。
そして、何年経っても愛される『その街のこども』に出演させて頂いた事に感謝の気持ちでいっぱいです。
【井上剛(監督)】
十数年経った今も、あの夜のなかの街を歩く自分がいます。目を凝らし耳を澄ませて