東京23区内初出店「kino cinema新宿」が11月16日にオープン 良作ラインナップが強み
2023年11月15日 21:00
東京・新宿文化ビル内に11月16日にオープンするキノシネマ(kino cinema)の新たな映画館「kino cinema 新宿」の内覧会が15日開催された。
2019年4月に開業した「kino cinema 横浜みなとみらい」、6月に開業した「kino cinema 立川高島屋S.C.館」、2020年6月に開業した「kino cinema 天神」、 2022年4月に開業した「キノシネマ 神戸国際」に次ぐ5番目、東京23区内初出店の映画館で、KADOKAWAが運営していた「EJアニメシアター新宿」(旧 角川シネマ新宿)の跡地に開業する。
2スクリーンを備え、座席数は347席。音響システムにもこだわり、シアター1(292席/車椅子2席)は、米DOLBY社製CP950、シアター2(52席/車椅子1席)では、「キノシネマ 横浜みなとみらい」で日本初導入された仏Torinov社の「OVATION II」を採用した。館内は白を基調とし、観葉植物の緑がアクセントになる清潔感のある内装で、トイレはポパイとオリーブのポップなイラストが目を引く。物販はパンフレット類のほか、450円でお代わり自由のドリンクバーを展開する。
キノフィルムズの配給作品に加え、邦画・洋画問わず上映し、オープニング作品として2015年パリ同時多発テロの被害者の夫の手記の世界的ベストセラーを映画化した「ぼくは君たちを憎まないことにした」、朝井リョウの原作小説を稲垣吾郎・新垣結衣出演で実写映画化した「正欲」、「アバウト・タイム」製作陣によるハートウォーミングドラマ「きっと、それは愛じゃない」、ヴィム・ヴェンダース監督、主演の役所広司がカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞した「PERFECT DAYS」などがラインアップされている。
新宿は大手シネコンや老舗のミニシアターも並ぶ映画館激戦区でもあるが、佐古和磨支配人は、良作のラインナップが同館の強みだと言い、「他の映画館をはしごすることもでき、新宿ならではの楽しみ方ができると思う」とアピール。年会費1000円で、いつでも1300円で鑑賞できるなど、豊富な特典が受けられるキノシネマ共通のメンバーシップ制度も映画ファンから好評を得ているとコメントした。