8年ぶり「帰ってきたあぶない刑事」、舘ひろし「新しい感覚の全く違う“あぶ刑事”」
2023年11月1日 16:12

俳優の舘ひろしと柴田恭兵のコンビによる人気刑事ドラマの8年ぶりとなる映画最新作「あぶない刑事」の製作発表が11月1日、都内のホテルで行われた。タイトルは「帰ってきたあぶない刑事」、公開は来年5月24日に決まった。
1986年に日本テレビでスタートし連続ドラマ2シリーズ、スペシャルドラマ1本、映画7本を製作し昭和、平成を駆け抜けてきた“あぶ刑事”が令和によみがえる。2016年の映画「さらばあぶない刑事」で定年退職し、ニュージーランドで探偵になっていた舘演じるタカ(鷹山敏樹)と柴田扮するユージ(大下勇次)が横浜に舞い戻り探偵事務所を開設するところから物語がスタートする。

10月29日にクランクアップしたばかり。ストーリーの詳細は伏せられたが、舘は「また帰ってきてしまいすいませんが、若い監督やスタッフが新しい感覚で撮った映像で、全く違う“あぶ刑事”になっている。期待してください」と自信の笑み。柴田も、「相変わらずチームワークが良く、素敵な映画ができ上がった。ちょっと切なくて、必ず元気が出る」と腕を撫した。


シリーズ開始からのレギュラーだった浅野温子、仲村トオルも健在。舘は当初、復活への懸念もあったが「このメンバー4人がそろうと最強だといつも思う。再び出会えてうれしかった。この映画は恭さまのものだと思っている。恭さまがいれば何も怖くなく安心します」と相好を崩す。柴田も、「最初は(『さらば』で)おしまいだって言ったじゃないかと断っていたが、何年かすると舘さんに会いたくなるし、あっちゃん(浅野)やトオルと芝居をしたくなる。まさかひとつの役を37年もやるとは思っていなかったので、この出会いは本当に大きい」と感慨深げに語った。


浅野は2人ついて、「本当に変わらない。もうゾンビ」と、キャラクターの真山薫らしい言い回しで称賛。対する仲村は、この間に港署捜査課長に昇進したが「めでたいニュアンスで言われているが、近年は大きな会社の社長や総理大臣までやったことに比べるとビックリするくらいの格下げ。実人生では絶対にしたくない、バンジージャンプのような人生を楽しくやりました」と自虐的に語り、笑わせた。
アクションに関しては、舘が「俺はハーレーに乗っているだけだから楽だけれど、恭さまは大変だったと想う」と気遣い。柴田も、「全力疾走をしたけれど、(撮影時)72歳2カ月とテロップを入れてくれと頼みました」と謙そんしたが、おなじみのシーンが見られる期待感を抱かせた。

舘が常々標ぼうしている「あぶない刑事」のコンセプト「ハードボイルド、スタイリッシュ、ファッショナブル」については「完璧です」と宣言。柴田も、「良かったと思います」と満足げに話した。
「あぶない刑事」は連続ドラマ2本がそれぞれ平均視聴率16.7、20.4%をマークし、98年「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル‘98」は25.7%を記録。映画は7本の総観客動員が700万人超え、興行収入は98億円に達している。
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