竹野内豊、12年ぶり共演の山田孝之の「真面目さ」に舌を巻く
2023年10月28日 14:38
俳優の竹野内豊と山田孝之が10月28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「唄う六人の女」公開記念舞台挨拶に、アオイヤマダ、萩原みのり、桃果、武田玲奈、石橋義正監督と共に登壇。竹野内と山田は、2011年公開の「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」以来、久々の共演となったが、竹野内は山田の「真面目さ」を絶賛していた。
本作は、「オー!マイキー」や「ミロクローゼ」などを手掛けた石橋義正監督が長年温めてきた企画を映画化。父親の死をきっかけに、所有する森の一部を売却するために故郷に帰った写真家の萱島(竹野内)が、東京の開発業者・宇和島(山田)と共に不可思議な森に紛れこんだことによって起こる幻想的な出来事を描く。
27日に全国122館で封切られた本作。石橋監督は「脚本を書き始めてから5年になります」とオリジナル作品を完成させるまで時間が掛かったことを明かし、「紆余曲折ありましたが、多くの方に支えられて奇跡的に映画ができあがりました」と感謝を述べる。
竹野内と山田の共演は、「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」以来だ。竹野内は「当時から、彼と同じ世代の役者さんのなかでは空気感が全然違った」と特別な雰囲気があったことを明かすと、「今回久々にご一緒して、いい意味でさらに研ぎ澄まされ、動物的に感じた。見ていて面白かった」と共演の感想を述べる。
一方の山田は「当時はずっとタイのジャングルでの撮影だったので、あまりざっくばらんにお話する雰囲気ではなかった」と振り返る。「今回も劇中ではバチバチの関係性だったので、話すというよりは、森の中で動物や植物を愛でている竹野内さんの背中を外から見て癒されていました」と語っていた。
ふたりを起用した理由について、石橋監督は「今回は対照的な役柄でしたが、どちらも人間の持ち合わせている面なので、その違いを伝えるにはこのふたりがぴったり合うだろうと思った」と述べると、「実際撮影現場でもバッチリでした。頼んで良かった」とキャスティングに間違いがなかったことを強調していた。
また、山田が扮した宇和島に関して、共演者の口々から「ひどい人、怖い人」と酷評の嵐。「あくまで宇和島の話ですからね」と苦笑いを浮かべる山田は、「普段はなるべく撮影現場に馴染むように、その場に長くいるのですが、今回は森のなかに閉じ込められて欲望がむき出しになっていく役だったので、撮影がないときは、街に行ってお酒を飲んで食べて楽しむようにしていました。そうすると、より現場に帰ってきたとき、欲望がたまっていくので。僕は根が真面目なんですよ」と真剣に役に向き合う結果の役作りだったことを強調する。
そんなストイックな山田の姿に、竹野内は「役への入り方が小手先でやっていない」と評すると「役者だから演じるのが仕事なのですが、山田くんの場合、別の視点から役にアプローチしている印象があります。すごく真面目だと思います」と山田の自己評価に同調していた。
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