【「金曜ロードショー」で今夜放送】「葬送のフリーレン」がヒットしそうな3つのポイント

これから続々とスタートする2023年秋アニメ群のなかで大注目の「葬送のフリーレン」の魅力と、本作がヒットしそうな3つのポイントをご紹介します。

「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中のファンタジー漫画が原作。原作単行本（既刊11巻）は累計発行部数1000万部を突破し、2021年に「マンガ大賞2021」大賞、「第25回手塚治虫文化賞」の新生賞を受賞しています。

物語は、勇者ら4人のパーティによって魔王が倒された「冒険の終わり」からはじまります。パーティのひとりである魔法使いのフリーレンは、1000年以上生きる長寿のエルフ。パーティの他のメンバーと“人生のタイムライン”が異なる彼女は、仲間たちがこの世からいなくなったあとも長い時間を生きていくことになります。そんなフリーレンが、新たな仲間と人間を知るための旅にでる姿が、骨太のドラマやユニークなやりとりを通して描かれます。

アニメを待ちきれずに原作を読みたいという方は、「サンデーうぇぶり」で本日午後9時まで、単行本1～10巻のエピソード全話を無料で読むことができます。

テレビアニメは通常1話30分ですが、第1話を長尺にすることで原作の物語をぶつ切りにせず、まとまったかたちで映像化できるというメリットがあります。

今年のテレビアニメでは、大ヒットして第2期の製作も決まっている「【推しの子】」が90分の拡大スペシャルで先行劇場上映されたのち放送されたほか、7～9月に放送されて話題をよんだ「バンドリ」新シリーズ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」も初回は3話一挙放送でした。どちらも長尺だからこそ描けたストーリーが視聴者の胸をうち、その後の盛り上がりにつながっています。

「葬送のフリーレン」は、金曜午後9時から全国ネットという最高の舞台で初回2時間スペシャルが放送され、第2話以降は、日本テレビの新たなアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT（フラアニ）」（金曜午後11時～）にて翌週10月6日からスタートします。

しかも、来年2024年3月まで2クール連続で放送されるという気合いの入りようです。製作陣がそれだけの期待と自信をこめて作品を送りだしていることがうかがえます。

「葬送のフリーレン」のオープニングテーマは、YOASOBIの新曲「勇者」が飾ります。YOASOBIがアニメ主題歌を手がけた作品群のなかでは、前述の「【推しの子】」のほか、「ガンダム」を知らない若い世代に届けたいという狙いで制作され、大ヒットした「機動戦士ガンダム 水星の魔女」でも「Season1」でオープニングテーマを担当しています。

「葬送のフリーレン」のアニメーション制作を担当するのは、昨年創業50周年をむかえた老舗スタジオのマッドハウス。同社で「ワンパンマン」「Sonny Boy」などの話題作を手がけてきた福士裕一郎氏がアニメーションプロデューサーを務めています。

監督は、「けいおん！」以来の女子高生バンドものの大ヒット作となった「ぼっち・ざ・ろっく！」で知られる斎藤圭一郎。「葬送のフリーレン」では、どのような仕事を見せてくれるのか期待が高まります。

なお、「葬送のフリーレン」メインキャストは以下のとおりです。主人公フリーレン役は、「SPY×FAMILY」のアーニャ役などで知られる種崎敦美が務めます。