アナ・ケンドリックの初監督作をNetflixが獲得

Photo by Corey Nickols/Getty Images for IMDb

映画「ピッチ・パーフェクト」シリーズや「シンプル・フェイバー」などで知られるアナ・ケンドリックが長編初監督を務めた新作スリラー「Woman of the Hour（原題）」が、先日、トロント国際映画祭でお披露目され、各社争奪戦の末にNetflixが約1100万ドルで配信権を獲得した。米バラエティによれば、アメリカをはじめフランス、イタリア、日本、韓国などのNetflixで配信される。

実話をもとにした「Woman of the Hour（原題）」は、脚本家イアン・マクドナルドが執筆しブラックリスト（製作前の優秀脚本リスト）に選出された作品。1970年代にアメリカの人気バラエティ番組「The Dating Game（原題）」に出演した独身女性シェリル・ブラッドショウさんが、明るくてハンサムな自称フォトグラファーのロドニー・アルカラをデート相手に選んだが、実はアルカラは連続殺人鬼だったという実際の事件を題材にしている。映画ではケンドリックが監督のほかシェリル役で主演。2021年に獄中死したロドニー役を「ヴァチカンのエクソシスト」のダニエル・ゾバットが演じた。

本作は、製作前にNetflixがケンドリック主演作として映画化権を獲得していたが、経費削減のため企画を手放し、もともと決まっていた監督も離脱。その後、ケンドリックが監督デビュー作として自身の制作会社レッツ・ゴー・アゲイン、AGC、バーティゴ・エンターテインメント、ボルダーライト・ピクチャーズと製作を続行し、このほどトロント国際映画祭で初上映され絶賛評を集めた。