最狂の承認欲求モンスター、誕生。 注目を集めるために違法薬物に手を出す女性 「シック・オブ・マイセルフ」予告
2023年8月31日 17:00

目を背けたくなるほどの強烈な承認欲求を描く、異色の“セルフラブ”ストーリー「シック・オブ・マイセルフ」の予告編、本ビジュアル、場面写真が一挙お披露目。映像には、「私も、もっと、もっと、もっと、みんなに注目されたい」という破滅的な自己愛にとりつかれた女性が切り取られている。
本作は、誰もが持つ承認欲求を切り口に、何者にもなれない主人公が嘘や誇張を重ね、注目されるための術を追い求めるあまりに自身を見失っていくさまを、シニカルに、そして極端なまでにコミカルに描く、ノルウェー発の物語。第75回カンヌ国際映画祭のある視点部門で絶賛され、アメリカでは小規模公開に関わらずスマッシュヒットを記録し、拡大上映された。


シグネの人生は行き詰まっていた。長年、競争関係にあった恋人のトーマスがアーティストとして脚光を浴び、激しい嫉妬心と焦燥感に駆られた彼女は、自身が注目される“自分らしさ”を手に入れるため、ある違法薬物に手を出す。薬の副作用で入院し、世間と恋人からの関心を勝ち取るが、その欲望はますますエスカレートしていく。
監督・脚本を務めたのは、本作が長編2作目となる新鋭クリストファー・ボルグリ。次回作「Dream Scenario(原題)」はA24が製作、「ミッドサマー」のアリ・アスター監督がプロデュース、ニコラス・ケイジが主演を務め、注目を集めている。シグネの、滑稽なまでに度が過ぎた自己顕示欲を全身で体現するのは、北欧の注目俳優クリスティン・クヤトゥ・ソープ(「ホロコーストの罪人」)。彼女の病的な自己顕示欲はどこまで膨れ上がっていくのか。そして見る者が嫌悪を感じるほどに剥き出しで暴走する自己愛は、彼女をどこへ導くのか――。現代に巣食う羨望、嫉妬、欲望の“その先”を描いた寓話的ホラーが誕生した。

予告編は、アスター監督の「悪魔のようなクリエイターによるグロテスクで底意地の悪い作品だ」という賛辞で始まる。薬の副作用で皮膚病となったシグネは、“マイノリティ”として同情と好奇の目を向けられるとともに、メディアの注目を浴び、新聞や雑誌のトップを飾るように。「みんな私のこと心配してる?」という自己愛がにじむセリフが切り取られ、「病状が悪化してるわ」という言葉は、予測不能な展開を予感させる。映像は「最狂の承認欲求モンスター、誕生。」というコピーで締めくくられている。

本ビジュアルのデザインは、ティザービジュアルに続き、グラフィックデザイナー・大島依提亜が担当。サーモンピンクのパーカーに身を包み、顔面をマスクで覆ったシグネが、自撮りしようとする姿をとらえている。彼女の手と首は皮膚の疾患でただれており、スマホで隠された目は何を見ているのか――。ポップなパステル調のロゴタイプと、違和感満載のシグネの組み合わせが、見る者の不安をあおる。場面写真には、シグネが大量の薬を一気に飲み込もうとする瞬間や、トーマスと寄り添うマスク姿が写し出されている。
「シック・オブ・マイセルフ」は、10月13日に東京の新宿武蔵野館、渋谷パルコ8F ホワイト シネクイントほか全国公開。
(C) Oslo Pictures / Garagefilm / Film I Vast 2022
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