横浜流星&橋本環奈、AIの生歌に感激「プラス料金を払わないと」「こんな間近で聞けるなんて」
2023年8月22日 20:36
佐藤浩市と横浜流星を主演に迎え、沢木耕太郎氏の小説を瀬々敬久監督が映画化する「春に散る」の公開直前イベントが8月22日、有楽町朝日ホールで行われ、佐藤と横浜のほか、橋本環奈、そして主題歌を歌うAIが登壇した。
不公平な判定で負けたことをきっかけに渡米し、40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤)と、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾。飲み屋で出会ったふたりは、路上で拳を交わしあい、仁一に人生初ダウンを奪われた翔吾は、仁一にボクシングを教えてほしいと懇願。やがてふたりは世界チャンピオンを目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく。
撮影はもとより、本作のPR活動でも、大先輩の佐藤からは「学ぶことしかなかった」と語る横浜は、「何か少しでも得て、吸収できればと思って。一挙手一投足を見逃さずにいましたね」と充実した表情。「すべてです。お芝居もそうだし、現場のたたずまい、人として、役者としても向き合っている浩市さんを見ていても学ぶことがありましたし。何か浩市さんに近づければと思って。名古屋では(佐藤のように)ハットをかぶらせてもらいました」と明かし、会場を沸かせた。
橋本は、仁一のめいで、翔吾の恋人となる佳菜子を演じた。「この作品の中でも、私が演じる佳菜子や、翔吾のお母さんなども、ケガをしてほしくないとか、痛そうとか、マイナスの気持ちになったりすることはありますし、『春に散る』で戦うシーンでも、そういう気持ちがまったくなくなるわけではないんですけど」と前置きしつつも、「でも応援したくなったりとか、心を突き動かされたりとか。なかなか日常生活でそこまで熱量があがることって難しいと思うんですけど、そういうことがボクシングや格闘技にはあるのかなと思いました」と本作を通じて感じることも多かったようだ。
そしてこの日は、主題歌「Life Goes On」を歌う歌手のAIもゲストとして来場。だがどこか腰がひけた様子で「こんなすごい人たちと一緒にいていいんでしょうか」と緊張の面持ちを見せつつも、映画を鑑賞して「3回泣きました」と明かした。そんなAIの「Life Goes On」のMVには横浜も出演しており、「短い時間の撮影だったんですけど。翔吾だけでなく、自分の人生も思い返しながら撮影に臨んで。短かったけど、濃い撮影でした」と振り返った。
主題歌「Life Goes On」はどのような思いでつくったのか。その問いかけにAIは「最初にこういうお話です、とうかがって。どういう視点で、どういう立場で、つくればいいのかというのはいつも迷うんですけど、映画の中で戦っている方の気持ちになるのか、支えているまわりの方の気持ちなのか。そして『春に散る』というタイトルじゃないですか。最後どうなるんだろうというのがあって。でも人ってずっと続いてほしい、命を大事にしてほしいということがあったので。映画と通じ合いたいところと、でもどこかで、大事にしてね、というのと混ぜあいながら、そういう気持ちでつくりました」とその思いを明かした。
その後、主題歌「Life Goes On」を3人の前で生披露することに。歌う前までは緊張を隠せない様子のAIだったが、いざ歌に入ると、そのパワフルな歌声で会場を圧倒。登壇者3人もその歌声にじっくりと耳を傾けていた。
歌が終わると会場からは万雷の拍手が。横浜も「本当にすごかったです! 言葉が出てこないというか。これはプラス料金を払わないと。こんな機会、なかなかないですし、しあわせな気持ちになります」と興奮した様子。そして「まったく緊張を感じさせなかったですよね」と笑顔をみせた橋本も、「これだけ力強い歌声をこんな間近で聞けるなんて思ってのもうれしいですし、いのちをかけてつくるしあわせ、という歌詞などはボクシングに通じるなと思うし、歌詞がダイレクトに響くAIさんの歌声のすごさというか、実際に音源で聞いてもすごいなと思っていましたが、生で聞いて本当に感動しました」と感激の思いを語ると、AIも「うれしすぎます」と感激の表情を見せた。
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