同時多発テロから2週間の出来事、テロリストへの手紙をつづった世界的ベストセラーを映画化「ぼくは君たちを憎まないことにした」11月10日公開
2023年8月9日 15:00
2015年に起きたパリ同時多発テロ発生から2週間の出来事を綴った世界的ベストセラーを映画化した、「ぼくは君たちを憎まないことにした」が、11月10日公開される。このほど特報映像とティザーポスターが披露された。
パリのコンサートホール、バタクラン。アメリカのバンド、イーグルス・オブ・ザ・デスメタルのライブ中に3人の男たちが1500人の観客に銃を乱射し、立てこもった。少し前には、パリ郊外のスタジアムで行われていたフランス対ドイツのサッカー親善試合や周辺のレストランで過激派組織「ISIL」の戦闘員が自爆テロを起こしていた。バタクランには、ジャーナリストのアントワーヌの妻、エレーヌと友人がいた。安否確認すらままならないカオスの中で、2日後に判明したのは、友人は生き延び、エレーヌは犠牲となった受け入れがたい事実だった。
最愛の人を予想もしないタイミングで失った時、その事実をどう受け入れ、次の行動に出るのか――誰とも悲しみを共有できない苦しみと、これから続く育児への不安をはねのけるように、アントワーヌは手紙を書き始める。妻の命を奪ったテロリストへの手紙は、息子と二人でも「今まで通りの生活を続ける」との決意表明であり、亡き妻への誓いのメッセージだった。一晩で20万人以上がシェアし、新聞の一面を飾ったアントワーヌの「憎しみを贈らない」詩的な宣言は、動揺するパリの人々をクールダウンさせ、テロに屈しない団結力を芽生えさせていく。
なお、無差別襲撃から1年後の2016年11月12日。バタクランはエンターテインメントを愛する人々に支えられ、全面改装してスティングのコンサートで再オープンした。2023年現在も人気の会場として営業を続けている。
混乱するアントワーヌの内面を映画化したのは、キリアン・リートホーフ監督。ドイツ人の立場からフランスで実際に起きた悲劇を客観的に見つめ、平明な言葉で憎しみの連鎖を拒絶するアントワーヌに焦点を当てた。 主演は、実力派ピエール・ドゥラドンシャン。妻のエレーヌ役にはシンガーソングライターでもあるカメリア・ジョルダーナ。息子メルヴィルには、当時3歳だったゾーエ・イオリオ。
11月10日から、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
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