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小津安二郎「父ありき 4Kデジタル修復版」ベネチア国際映画祭クラシック部門選出 戦後検閲でカットされたシーンを復元

2023年7月25日 17:00

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「父ありき」
「父ありき」
(C)1942/2023 松竹株式会社

日本を代表する巨匠、小津安二郎監督の「父ありき 4Kデジタル修復版」(1942年製作、英題:There Was a Father 4K Digitally Restored Version)が、8月30日(現地時間)から開催される第80回ベネチア国際映画祭クラシック部門に選出され、ワールドプレミア上映される。

同部門は過去1年間に復元されたクラシック作品の中から、特に優れた作品が選出されるもので、これまで小津作品としては「彼岸花」が2013年に、「お茶漬の味」が2017年に、「風の中の牝鶏」が2022年に選出されて以来の通算4回目の選出となる。

戦時下に製作された「父ありき」は、同じ教師の道を選んだ父と子の親子関係を繊細かつ濃厚に描いた、哀感に溢れた作品。笠智衆の初主演作品であり、佐野周二など後の小津作品の常連となるスターたちを数多く起用。後の小津作品にも共通する、「人と人との繋がり」や「家族」といった、普遍的なテーマを題材としている。

公開当時のオリジナル版は、本編尺が94分、フィルムの長さにして2588メートルと記録に残されている。戦後占領期の1945年再公開時にGHQの検閲によりオリジナル版から多くのシーンがカットされることとなり、松竹に残された原版素材(16ミリマスターポジ)は、本編尺が87分に短縮された。

修復は国立映画アーカイブと松竹の共同事業として行われた。4Kデジタル修復(フル4K/4K解像度4096×3112スキャン、4KDCP)では、松竹が所有する16ミリマスターポジと、ロシアで新たに発見され、国立映画アーカイブが保管している35ミリプリント(72分)の両方を4Kスキャン。双方の画と音を比較し、欠落している箇所を組み合わせ、1942年公開当時のオリジナル版に限りなく近い状態への修復を行い、4Kデジタル修復後の本作の上映尺は92分となる。

画像修復は、近森眞史キャメラマンが監修、イマジカにて作業。音声修復は96kHz24bitでデジタイズし、電源、キャメラ、光学編集、ネガのキズや劣化等、様々な要因によるノイズ、レベルオーバーによる歪みを、原因に立ち返って類推し、清水和法氏監修のもと松竹映像センターにて修復。小津安二郎監督の製作意図を尊重して修復する事を主眼に作業した。

<あらすじ>
金沢で中学教師をしている堀川周平(笠智衆)は妻に先立たれ、息子の良平(佐野周二、少年時代:津田晴彦)と2人で暮らしている。そんな中、周平は修学旅行先で教え子を溺死させてしまい、責任を感じて退職。良平を寄宿舎に残し、東京の工場で働きだした。時が過ぎ、良平は仙台の帝大を卒業して、秋田の学校で教師となった。彼は久々に父親と再会するのだが…。

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