ピクサー新作「マイ・エレメント」の感情表現 参考にしたのは「インサイド・ヘッド」のあのキャラ
2023年7月13日 09:00

火・水・土・風のエレメントたちが暮らす世界を描く、ディズニー&ピクサーの最新作「マイ・エレメント」。ピーター・ソーン監督は、エレメントたちを描く際、ピクサーが得意とする“感情表現”において、過去作「インサイド・ヘッド」に登場する“あるキャラクター”を参考にしたことを明かした。

2015年に劇場公開された「インサイド・ヘッド」は、アカデミー賞など数々の映画賞で高評価を得た、現在ピクサー・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めているピート・ドクターの監督作品。“頭の中の世界”を舞台に、ヨロコビ、ムカムカ、イカリ、ビビリ、カナシミの5つの感情たちが、ひとりの少女の幸せのために奮闘する物語を描いた。
感情たちの中でもヨロコビは楽しい気分にさせる役割を担っており、みんなのリーダー的存在。魅力的な表情で元気に動き回り、ハッピーな気持ちを全身で体現するかわいらしいキャラクターだ。物語を通して“悲しみがあるからこそ人は優しさや温かさを感じられる”ことを知り、今まで遠ざけていたカナシミを受け入れるヨロコビの姿が人々に感動を与えた。
「マイ・エレメント」のエレメントたちの感情表現はヨロコビが参考になっているそうで、ソーン監督は「本作の製作チームの中には、『インサイド・ヘッド』でテクニカル面を担当したスタッフに、ヨロコビの感情表現についての話を詳しく聞いた人もいました」と、キャラクターをよりかわいらしく見せるため、ハッピーな気持ちを全身で表現するヨロコビの描写が参考の一つになっていると説明している。

形のない感情をキャラクターにして描かれた「インサイド・ヘッド」のように、“元素”をキャラクター化した“エレメントの世界”が描かれる本作。ソーン監督は「ストーリーを作っていく上では、(『インサイド・ヘッド』の)ピート・ドクターからもアドバイスをたくさんもらいました」と語っており、主人公の火の女の子・エンバーと水の青年・ウェイドが、ヨロコビのように他者を理解し受け入れることができるのかにも期待が高まる。
「マイ・エレメント」は8月4日から公開。

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