子豚のクノールがかわいすぎ! と思いきや、物語は予想外の展開へ!? ブラックユーモア満載「愛しのクノール」予告編
2023年6月19日 15:00
第72回ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、第1回新潟国際アニメーション映画祭のコンペティション部門に選出されたオランダ発のパペットアニメーション「愛しのクノール」の日本語吹き替え版予告編がお披露目。主人公の少女バブスが誕生日プレゼントでもらった子豚の、キュートな仕草が切り取られている。
誕生日プレゼントに子犬が欲しかったバブスは、スパウトじいちゃんから子豚を贈られる。バブスはその子豚をクノールと名付け、やがて彼女にとってかけがえのない存在に。しかし、おじいちゃんがクノールをプレゼントした理由には、恐ろしい秘密が隠されていたことがわかり、物語はとんでもない方向に進んでいく。
監督は、イギリス系ロックバンド「ザ ・プロディジー」の奇怪なミュージッククリップ「WILD FRONTIER」を手がけたマッシャ・ハルバースタッド。出会い、家族愛、そして命の大切さをテーマにした物語を、ブラックユーモア満載で紡いだ。日本語吹き替え版では、声優初挑戦となるガールズバンド「SILENT SIREN」のメンバー3人(すぅ、ゆかるん、あいにゃん)が、それぞれバブスとその母マルグリート、肉屋のお客さんを担当。ちょっと危ないスパウトじいちゃん役に泉谷しげる、気弱な父ノール役にユージ、友人ティーン役に新人の知念明希保を配したほか、杉田智和や森本73子ら実力派声優陣が脇を固める。
予告編では、クノールを飼うことに猛反対のお母さんから、バブスが3つのルールを課せられる。それは、「クノールは家に入ってはいけない」「野菜畑に入るのもダメ」「ウンチは猫用のトイレのなかだけ」というもの。生まれたばかりのクノールは、家のなかのケーキをむしゃむしゃ食べたり、所構わずトイレをしたりと、3つのルールを全て守れず、お母さんは「クノールを農場に帰す!」と激怒する。バブスは、クノールにお行儀を教えようと奮闘。しかし、バブスたちが暮らす街が、ソーセージ王を決めるコンテストで盛り上がる様子も切り取られ、クノールの身に迫る危険が暗示されている。
「PUI PUI モルカー」などで知られる見里朝希監督は、「つぶらな瞳に、手作り感満載のクノールが本当に可愛らしいです。温かい家族愛ものかと思いきや……狂気じみた後半に最後まで展開の読めないお話でした」と、コメントを寄せた。
「愛しのクノール」の日本語吹き替え版は7月7日から、T・ジョイPRINCE品川ほか T・ジョイおよびイオンシネマ系劇場で全国公開。日本語字幕版は、7月8日から渋谷・ユーロスペースほかで順次公開される。
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