松本幸四郎主演、新たな「鬼平犯科帳」レギュラー出演者発表 若き日の鬼平は息子・市川染五郎
2023年6月9日 05:00

時代小説の大家・池波正太郎の生誕100年を記念し、新たに製作される「鬼平犯科帳」のレギュラー出演者発表会見が6月7日、京都・松竹撮影所で開催された。2024年に順次披露となる2時間スペシャルドラマ、劇場映画、連続シリーズ(2話)の計4作品が製作され、今回、主人公の鬼平に扮する松本幸四郎の長男、市川染五郎が若き日の鬼平を演じる。監督は山下智彦。

会見には火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官、長谷川平蔵(通称:鬼平)を演じる主演の松本幸四郎を含めたレギュラーキャスト10人が登壇した。長谷川平蔵の妻・久栄役に仙道敦子、密偵・おまさ役に中村ゆり、密偵・相模の彦十役に火野正平、筆頭与力・佐嶋忠介役に本宮泰風、同心・木村忠吾役に浅利陽介、同心・酒井祐助役に山田純大、同心・沢田小平次役に久保田悠来、同心・小野十蔵役に柄本時生、そして若き日の鬼平、“本所の銕(ほんじょのてつ)”こと長谷川銕三郎役を、松本幸四郎の長男である市川染五郎が演じる。同一人物(鬼平)の過去と現在を親子で演じ分け、これまでの映像作品ではほとんど描かれることのなかった、鬼平誕生の秘密が本作にて明らかになる。
原作小説「鬼平犯科帳」(文春文庫刊)は池波正太郎三大シリーズの一作品に数えられ、累計発行部数3000万部を超える大ベストセラー時代小説。1969年に初代・松本白鸚主演で映像化され、以来4度目の映像化となる。二代目・中村吉右衛門が主演した「鬼平犯科帳」はいまなお多くの人に愛され続ける時代劇の金字塔だ。

松本幸四郎はまず、「時代劇の傑作である『鬼平犯科帳』を最強のメンバーで作っている」と自信を見せ、「私は叔父の鬼平を、ただただかっこいいと観ていた一人です。このお話をいただいたとき、迷うことなく素直に受け入れ、『受けさせていただきます』と言えました。そんな思いを胸に、撮影にのぞんでいます。豪華なレギュラー陣ですので、こんな幸せなことはないという刺激のある毎日。その日、自分ができることを全部やる、それを大切に、多くの方に観ていただけるよう取り組んでいます」と意気込む。質疑応答では、「先達が演じた鬼平との違いや本作への意気込みは?」という問いに、「今までの鬼平のイメージに真正面からぶつかっていく気持ちで取り組んでいます。“だから鬼の平蔵と呼ばれるようになったのか”という強さを表現するのが自分のテーマ」と語った。

染五郎は、「人情深さがありながらもやんちゃな平蔵の青春時代を演じさせていただきます。経験の無い役柄なので難しさはありますが、挑戦させていただけることが嬉しいです。父(幸四郎)が長谷川平蔵の格好で現場にいると、役としては自分と同一人物なので、未来の姿が目の前に居るかのような不思議な感覚でタイムスリップしたような気分になります」とコメントし、「若い世代にも時代劇を見てもらいたいか?」という質問には「よく父(幸四郎)も言っていますが、時代劇はある種のファンタジーとしても楽しめるもの。固く考えずに観ていただきたい」と回答した。
キャスト全員が平蔵を「かっこいい」と褒め讃え、幸四郎は男性キャストが中心の「鬼平犯科帳」の中で「久栄とおまさの存在は大きく、ほっとできる」と語り、久栄役の仙道は「幸四郎さんは気遣いの人で緊張をほぐしてくれる」、おまさ役の中村は「日本舞踊を習い、和装での所作を学んで撮影にのぞんだ」と明かした。最後に幸四郎は「『鬼平犯科帳』は人がどう生きるかを描いた作品、絆や思いやり、情、恋、愛の人間ドラマ。日本は豊かでおもしろいと感じられるのが時代劇の魅力、鬼平犯科帳でさらに時代劇が盛り上がり、一人でも多くの方に観ていただけたら」とアピールした。
会見では、日本映画放送の宮川朋之エグゼクティブ・プロデューサーからプロジェクトの説明があり、、新たな「鬼平犯科帳」では【SEASON 1】として、2024年1月に2時間スペシャル「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」を放送・配信、同年5月に劇場版「鬼平犯科帳 血闘」を公開予定、そして同年5月以降に連続シリーズ「鬼平犯科帳 でくの十蔵」「鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛」を放送・配信予定と、計4作品の製作が発表された。写真家の操上和美氏によって撮り下ろされたティザービジュアルも公開され、また、来年5月には【SEASON 2】の製作も予定されている。
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