「弁セレ2023」8月開催決定! 第17回田辺・弁慶映画祭コンペ作品4月募集開始
2023年3月24日 11:00

第17回田辺・弁慶映画祭が11月10日から12日までの3日間、和歌山県田辺市の紀南文化会館(予定)で開催されることが決定。コンペティション部門の作品募集が4月14日からスタートする(7月14日まで)。昨年に引き続きオンライン及びディスク形式で応募を受付ける。
(C)田辺・弁慶映画祭実行委員会これまで多くの若手監督を輩出し、“インディーズの登竜門”と高い評価を得ている同映画祭。沖田修一、瀬田なつき、今泉力哉、岨手由貴子らコンペ部門受賞監督や出演俳優たちがその後商業映画で活躍している。第16回は、厳選された入選7作品の中から大西諒監督「はこぶね」が弁慶グランプリと観客賞、フィルムネーション賞の3冠を獲得。堀内友貴監督「明ける夜に」が映画.com賞とキネマイスター賞を受賞。俳優賞は「四人姉妹」の監督も手掛けた菊池真琴と、田中さくら監督「夢見るペトロ」に主演した前田紗葉が受賞し、「夢見るペトロ」は審査員特別賞も授与された。


そして、第16回受賞作品や受賞監督の過去作、新作などを特集上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」が、8月4日から24日までテアトル新宿、9月1日から7日までシネ・リーブル梅田で開催されることも決定し、あわせてチラシビジュアルが公開された。


大西監督の「はこぶね」は、漁協の合併を控えた港町を舞台に、視力を失った男と町に戻ってきたかつての同級生が再会し、窮屈だが、美しい町の景色にそれぞれの記憶と想像を重ねていく様を描いた人間ドラマ。主人公を演じた木村知貴の演技に対してスペシャルメンションが授与されている。堀内監督の「明ける夜に」は、海に近い町を舞台に、8月31日から9月1日にかけて、夏の終わりを目前にした若者たちを描く群像劇。海までのひと晩を共にする就活生の男女を五十嵐諒と花純あやのが演じたほか、オフビートな会話とテンポで笑わせながら、夜が明けていく光の変化の中で胸を熱くさせる独特な群像ドラマが評価された。
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