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大俳優VS新進気鋭監督、読み合わせが超気まずい… 業界人が共感した「コンペティション」本編映像

2023年2月17日 15:00

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アントニオ・バンデラスの表情にも注目
アントニオ・バンデラスの表情にも注目
(C)2021 Mediaproduccion S.L.U, Prom TV S.A.U.

天才監督と人気俳優2人の三つ巴の戦いを描いた「コンペティション」から、本編映像の一部が披露された。

スペインを代表する俳優、ペネロペ・クルスアントニオ・バンデラスが母国の映画で共演を果たし、現代映画界を爽やかに皮肉った業界風刺エンターテイメント。「ル・コルビュジエの家」「笑う故郷」などのガストン・ドゥプラットマリアノ・コーンが監督を務め、知られざる映画製作の過程を臨場感あふれる手法で描く。

個性的でわがままな女性監督をクルス、うぬぼれたスター俳優をバンデラス、老練な舞台俳優をアルゼンチンの大御所俳優オスカル・マルティネスが演じている。

披露された映像は、台本の読み合わせのシーン。読み合わせとは、製作準備の初期段階で行われる稽古のひとつで、この作業からセリフの発音やキャラクターの感情、関係性を確認するなど、さまざまな目的のために行われる。しかしエゴの強い3人が集まると、この初歩的な段階ですら難解な作業になってしまう。

波に乗っている新進気鋭の監督であるローラ(クルス)は、世界で活躍する映画スターのフェリックス(バンデラス)と、主に舞台で活躍する名優イバン(マルティネス)の2人を招集し、台本読み合わせを行う。手慣れた様子で始まった読み合わせだが、シーン1の二言目のイバンのセリフ「こんばんは」で急停止。業界で長らく活躍する大俳優に向かって遠慮なくやり直しをさせるローラの気迫に、その場の空気が凍り付く。

これまでの作品でも人間のエゴとプライドをシュールな笑いに昇華させてきたドゥプラット、コーン両監督のセンスが光る場面であり、間に挟まれたバンデラスのセリフのない秀逸な演技も興を添えている。

あわせて本作を鑑賞した著名人のコメントも披露された。黒木瞳は「こんな映画見たことない!俳優陣の最高のパフォーマンスが、クオリティの高い脚本演出に見事な華を咲かせている。業種が同じだけに、何度、にやけたことか、、、。」、映画監督の大森立嗣は「映画人が情けなくて、カッコ悪くて、笑っていたんだけど、やっぱり日本映画にも思い当たる節が多々あって、最後はズドーンとくらいました。おもしろっ!」と、“業界あるある”を描く本作に感想を寄せている。

コンペティション」は3月17日から公開。

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