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資本主義の非情と人生の虚無描く、養鶏猟奇サスペンス「殺しを呼ぶ卵」予告&ポスター

2022年11月2日 18:00

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ポスター画像
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(C)Licensed by MOVIETIME SRL-Rome-Italy. All Rights Reserved.

殺しを呼ぶ卵 最長版」の予告編とポスタービジュアルが公開された。1968年に公開されて以降、50年以上に渡り知る人ぞ知るカルト作の高い芸術性と不穏な展開の一部を確認できる。

物語の舞台はローマ郊外の巨大養鶏場。社長のマルコは業界の名士として知られていたが、経営の実権と財産を握る妻アンナに対する苛立ちは日々強くなる一方だった。マルコは同居するアンナの10代の姪、ガブリと愛人関係にあっただけでなく、妻への憎しみを女性へのサディズムで発散する異常性格者だった。そして3人それぞれの隠された欲望が暴かれる時、事態は予想もできない展開と想像を絶する畸形ニワトリを産む。

監督・脚本は、マカロニ・ウエスタン屈指の残酷描写で世界を騒然とさせた「情無用のジャンゴ」(67)の鬼才ジュリオ・クエスティ。主人公マルコ役をジャン=ルイ・トランティニャン、妻アンナ役をジーナ・ロロブリジーダ、そしてガブリ役をエバ・オーリンが演じる。

予告編は、画面を埋め尽くすほどのニワトリがいる巨大養鶏場が映し出される場面からスタート。その後、陽気なボサノバに乗せて、仲睦まじく笑い合う、裕福で幸せそうな家族の様子が映し出される。しかし、次の場面では一転、何やら不穏な音楽と共に、怪しい研究者、こちらを睨みつける労働者らの姿が。現代音楽の作曲家であり指揮者としても活躍したブルーノ・マデルナによるサウンドと、異様な雰囲気の映像が続いたのちに自動車事故で締めくくられ、本作の真相が気になる仕上がりだ。

殺しを呼ぶ卵 最長版」は、12月2日から、新宿シネマカリテほか全国順次公開。

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