永野芽郁、奈緒からのサプライズ手紙に涙 「マイ・ブロークン・マリコ」で親友役
2022年9月20日 19:00
平庫ワカ氏の人気コミックを映画化した「マイ・ブロークン・マリコ」の公開直前イベントが9月19日、都内で行われ、永野芽郁、奈緒、タナダユキ監督が登壇。9月24日に23歳の誕生日を迎える永野に、奈緒がサプライズで手紙を朗読した。
鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。
シイノがマリコの遺骨を父親から奪うシーンについて、永野は「原作でも最初に心を鷲掴みにされたシーンなので、すべてがそこに詰まっているような気がして、撮影中も緊張しました。それに大きな声を出すのも苦手で、魂の叫びを体現するのも初めてでした。演じた後は体温が上がって、ずっと熱かった。11月にも関わらず氷嚢を用意してもらってずっと体に当てていたくらいです」と明かす。モニターでそのシーンを見ていたという奈緒も「芽郁ちゃんから出てくるパワーがストレートに自分の中に入ってきた」と絶賛する。
その遺骨について、タナダ監督は「遺骨という、その人が残ったような思いを大事にするのは日本特有なのかなと思った。撮影中も遺骨がかわいく思えてきて、『いこっちゃん』というあだ名をつけて大切にしていました」と愛着を口にしていた。
永野と奈緒は、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(2018)で共演し、本作で2度目の親友役を演じている。永野は「奈緒ちゃんのそばにずっといました。お互いを感じ合う時間を大切にした気がする」と振り返ると、奈緒も「芽郁ちゃんだからこそ、そばにいてほしいと思った。私が『そばにいてほしい』と言うとずっとそばにいてくれて、手を触ったり、寄り添ったときの肩の温かさを感じるだけで救われた気がしました」と、役柄同様に支え合っていたという。
そんな中、誕生日が近い永野に、奈緒がサプライズで手紙を用意。完成報告試写会で感極まり泣いていた永野は「奈緒ちゃん、そういうのはダメだって!前回も泣いて今日も泣くなんて……」と警戒。
奈緒は「大丈夫。思いはこもっているけれど泣かない文だから」と述べたが、「出会ってから5年、あの頃からずっと素敵な才能を持ちながら努力も欠かさずに物事にひたむきに向き合う姿を心から尊敬しています。マリコを演じるにあたり、もっと辛い日々になるだろうと思っていたけれど、辛さよりも幸せな気持ちに満たされたのは、隣にいつも芽郁ちゃんがいてくれたから。撮影中の私の希望は芽郁ちゃんでした」などと読み上げると、永野は予想通り涙をこぼし、それにつられて奈緒も涙を流していた。
タナダ監督から作品カラー、そして大切なシーンで登場するすすきが入った花束を贈呈された永野は「なんてことですか、本当に。何かを語ろうとするとすぐに涙が出てきそうなのであまり語れませんが、愛に溢れたチームとご一緒できて凄く幸せです」と感謝。自身の誕生日については「すっかり忘れていました。そうだ、23歳になりますので、すっかり大人!」と声を弾ませていた。
「マイ・ブロークン・マリコ」は、9月30日から全国公開。
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