映画版「ロード・オブ・ザ・リング」キャスト、ドラマ「力の指輪」の多様性キャストを支持
2022年9月15日 22:00
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の出演者たちが、Amazon Prime Videoのオリジナルドラマ「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」のキャストを支持するために団結している。
「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」はJ・R・R・トールキンの「指輪物語」を下敷きに、「中つ国」の第2紀を舞台にした物語で、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの前日譚にあたる。240以上の国と地域で同時配信され、初日の視聴者が2500万人に到達した話題作だ。
だが、これまでの「ロード・オブ・ザ・リング」3部作や「ホビット」3部作と異なり、同作では黒人や女性を積極的に起用していることから、出演者たちが人種差別にさらされている。エルフを演じるプエルトリコ出身のイスマエル・クルス・コルドバは、「純粋で悪質なヘイトスピーチ」ばかりを披露する人種差別的な連中と戦わなければならなかったと、その苦労を語っている。
そんななか、ピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でホビットを演じたイライジャ・ウッド、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハンは、3人が一緒に映った写真を公開。「You are all welcome here」(ここでは誰もが歓迎される)というキャプションとともに、様々な肌の色をした中つ国の生き物の耳をモチーフにしたTシャツを着用している。彼らが着ているシャツの売り上げの5割は、非白人を支援するためのチャリティに寄付されるという。
また、ウッド演じるフロドの忠実な従者サムに扮したショーン・アスティンも、自身のソーシャルメディアで同じデザインの帽子を被っている写真をアップしている。
ハリウッドが多様性と包括性を重視したキャスティングを率先して行う一方で、ファンを自称する人種差別主義者たちが、キャストを個人攻撃するケースが相次いでいる。今回、映画版「ロード・オブ・ザ・リング」の出演者たちが「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」の多様性キャスティングを支持したことを受けて、コルドバは「たくさんの愛を込めて」と返信している。