福地桃子×岡山天音「あの娘は知らない」9月23日公開 喪失を抱えた男女の新しい紐帯と希望を描く
2022年7月8日 18:00
本作は、レプロエンタテインメントが主催した映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリを獲得し、企画・制作されたもの。監督・脚本は、「溶ける」で日本人最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩が手掛けた。「真っ赤な星」以来の長編オリジナル作品となり、「喪失」を抱えた男女の新しい紐帯と希望を描く。
福地が扮するのは、海辺の町でひっそりと旅館を営む中島奈々。岡山は、亡き恋人の過去を求めて旅館を訪ねる青年・藤井俊太郎を演じる。そのほか、奈々の学生時代の先輩役で野崎智子、旅館の従業員役で諏訪太朗と久保田磨希、奈々と俊太郎が訪れるスナックのママ役で安藤玉恵が出演する。
若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々。旅館が休業中の9月上旬、1年前に恋人を失ったという俊太郎が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。彼女が亡くなる直前に、この旅館に宿泊していたという。俊太郎は恋人の足跡を辿り、彼女の死を理解するために昼も夜も町に海にと彷徨う。そんな俊太郎を目にした奈々は、この土地の案内役を買って出て、いつしか彼と行動をともにするようになる。
福地は役を演じるにあたって、「人が抱えているものをその人の中に普通に存在させるということの難しさにとても悩みました」と明かす。しかしその中で、「岡山さんが演じる俊太郎さんと会話を交わす場面のたびに、とても自然に奈々として自分だけでは出会えてこなかった心情の変化も触れるということが沢山あった」と振り返った。
一方、岡山は「劇中で福地さん演じる奈々さんと言葉を交わす場面が多く、会話をしているシーンが殆どでした」と語り、「台詞の多い台本でしたが同時に、余白の多い台本だとも感じました。現実の会話も、その言葉の外に真意が秘められている気がします」とコメントを寄せた。福地、岡山、井樫監督のコメント全文は以下の通り。
今回奈々を演じている中で人が抱えているものをその人の中に普通に存在させるということの難しさにとても悩みました。
ですが、岡山さんが演じる俊太郎さんと会話を交わす場面のたびに、とても自然に奈々として自分だけでは出会えてこなかった心情の変化に触れるということが沢山あり、監督が描かれる脚本にある心地良さを感じられたような気がしました。
3年前から始まったこの企画がこうして皆様のもとに届くこととても嬉しく思います。
僕が演じた俊太郎は、劇中で福地さん演じる奈々さんと言葉を交わす場面が多く、会話をしているシーンが殆どでした。
台詞の多い台本でしたが同時に、余白の多い台本だとも感じました。
現実の会話も、その言葉の外に真意が秘められている気がします。
井樫監督は2人の心が触れ合う空間をとても丹念に編んで下さいました。
2人の静かな情景が、皆様の情景と重なる事を願っております。
今作品はオリジナル作品です。今、自分が考えていること(個人的なことも世の中に対しても)を詰め込みながら、福地桃子さん岡山天音さんと向き合う中で生まれたものもたくさんありました。
決して派手な物語ではありませんが、「誰か」に届く作品を目指し作りました。
ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しく思っております。
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