「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」警察学校組を徹底解説 彼らを知ると映画がもっと面白くなる!
2022年4月27日 19:00
「名探偵コナン」の劇場版最新作となる「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」が大ヒット公開中だ。4月15日の公開初日から3日間で累計動員132万人、興収19億円という好スタートを切り、10日間の累計成績は動員254万人、興収36億円を突破。絶好調の今年の「コナン」のカギを握るのが通称・警察学校組こと、降谷零(安室透)、松田陣平、萩原研二、伊達航、諸伏景光の5人。そして彼らが関わっている“ある連続爆破事件”が、今作のストーリーの軸となっている。
「ハロウィンの花嫁」の最重要キャラクターともいうべき警察学校組メンバーについて、基本情報はもちろん、メンバー4人が亡くなった経緯、初登場回やオススメエピソード、高木渉刑事&佐藤美和子刑事との関係まで徹底解説する。
物語の舞台はハロウィンでにぎわう渋谷。3年前の連続爆破事件の犯人が脱獄し、公安警察の降谷(安室)は犯人を追い詰めるも、そこに現れた謎の人物によって“首輪爆弾”をつけられてしまう。首輪爆弾の解除のために安室が潜伏している地下シェルターを訪れたコナン。安室は、3年前に警察学校時代の同期メンバーと正体不明の仮装爆弾犯「プラーミャ」と渋谷で遭遇した事件について語りだす――。捜査を進めるコナンらを狙う不穏な影とは? さらに3年前の連続爆破事件のことを知る佐藤刑事の瞳には、松田刑事が殉職した時に見えた死神のイメージが再び浮かび上がっていた。
2003年に2時間スペシャルとして放送されたエピソード「揺れる警視庁 1200万人の人質」で描かれた事件。7年前と3年前に同一犯によって行われた爆弾事件が再び発生し、犯人から警察への挑戦状ともいえる暗号文が届いたことから、コナンらが爆破阻止、事件解決のために奮闘した。
この「7年前と3年前の爆弾事件」こそが、警察学校組の松田と萩原が殉職することになった事件であり、萩原は7年前に爆弾解体中に、松田は3年前に事件捜査および爆弾解体中に殉職した(詳細はメンバー紹介パートにも記載)。なお同エピソードが2人の初登場回。
警視庁警察学校・鬼塚教場の同期である降谷、松田、萩原、伊達、諸伏の5人。ずば抜けて優秀な一方で、強烈な個性ゆえに問題視されることもあった。当初は降谷と松田がぶつかることもあったが、次第に優れたチームワークを発揮していった。降谷以外の4人は既に亡くなっている。
5人の警察学校時代にスポットを当てたスピンオフ漫画「警察学校編 Wild Police Story」もアニメ化され、21年12月4日に「CASE.松田陣平」、22年3月12日に「CASE.伊達航」が放送。5月7日には「CASE.萩原研二」が放送される。
全科目オールA、抜群の成績で警察学校に入校し、総代を務めた。その一方で、真面目すぎる性格や金髪が原因で他の生徒とトラブルになることもあった。初恋の人・エレーナ先生を探すために警察官を目指していた。諸伏とは幼なじみ。メンバーからの呼び名は零(ゼロ)。
警察学校卒業後は、公安警察(警察庁警備局警備企画課/通称ゼロ)に所属。黒ずくめの組織への潜入捜査を行っており、組織でのコードネームは「バーボン」。普段は、探偵見習いの「安室透」として毛利小五郎の弟子をしながら、喫茶ポアロで働いている。公安、黒ずくめの組織、探偵という“3つの顔=トリプルフェイス”を持つ。
12年放送のエピソード「ウェディングイブ」にて、ある結婚式の前夜祭にウェイターとして初登場。前夜祭の最中に事件が発生したことから、ウェイターではなく浮気調査を依頼された探偵であることが発覚する。
安室がメインキャラクターとなった「名探偵コナン」劇場版第22作。終盤のカーアクションなど、安室のスペックの高さが光るアクションシーンは大きな見どころ。「僕の恋人はこの国さ」という名言も飛び出し、彼にはまるファン、通称“安室の女”が続出した。
安室を主人公に据え、彼の日常にスポットを当てたスピンオフ作品。喫茶ポアロでの平和な日常を描く一方、部屋でひとり過ごす際には寂し気な顔をのぞかせるなど、仲間を失った安室が抱える深い孤独や覚悟が浮き彫りになっている。
子どもの頃から機械いじりが大好きで、なんでも分解しないと気がすまない性格だったことから、警察学校でも高いレベルの専門知識を発揮。鬼塚教官いわく「傍若無人、協調性のなさは致命的」。メンバーの萩原とは親友関係。プロボクサーだった父親が殺人容疑で誤認逮捕されたことから、当初は警察を恨んでいた。
警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属。その後、とある爆弾事件によって親友の萩原が殉職。爆弾事件を扱う特殊班係に転属を願い出るも認められず、本庁捜査一課強行犯係に移動となる。移動からわずか一週間後、爆弾魔が観覧車に仕掛けた爆発物から人々を守るために殉職(03年放送「揺れる警視庁 1200万人の人質」より)。捜査一課では佐藤美和子刑事が教育係となり、松田の殉職後に2人は両想いだったことが明らかになる。なお佐藤刑事の現在の恋人である高木刑事は、目元を隠すと松田に似ている。
すぐれた洞察力とコミュニケーション能力をもち、警察学校では女子学生に人気だった。実家の車の修理工場がつぶれてしまったことから、「絶対に倒産しない」ことを理由に警察を志望した。美人の姉がいる。松田とは親友関係。
松田と同じく警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属。初登場エピソード「揺れる警視庁 1200万人の人質」のなかで明かされた“7年前の事件”で爆弾の解体を担当し、止まっていたタイマーが動き出したことが原因で殉職した。
降谷に次ぐ総合力ナンバー2で、リーダーシップが高く評価されていた。メンバーからの呼び名は「班長」。ナタリー・来間という彼女がいた。交番勤務の巡査長だった父親が、とある事件で大けがを負い警察官を辞めたため、当初は「父親より強い警察官になる」という思いを抱いていた。
13年放送のエピソード「命を賭けた恋愛中継」に、高木刑事の亡くなった先輩刑事として初登場した。交通事故で亡くなった伊達刑事の墓参りに行こうとしていた高木刑事。その矢先に高木刑事がある事件に巻き込まれ、コナンらが捜査を進めるなかで、高木と伊達の関係や伊達が亡くなった経緯が明かされた。生前の伊達は、警視庁捜査一課で高木の教育係を務め、名前が同じことから「ワタル・ブラザーズ」と言っていた。
幼い頃に両親を殺され、事件後は東京の親戚に預けられるも、事件の影響で失声症になってしまった(降谷との出会いによって、失声症は克服)。両親の事件の犯人を捕まえるために警察官を目指し、警察学校入学後も事件のことを調べていた。兄は長野県警の諸伏高明。幼なじみである降谷からは、「ヒロ」と呼ばれている。
警視庁公安部に所属。「スコッチ」というコードネームで黒ずくめの組織に潜入していたが正体がばれ、情報漏洩をふせぐために携帯電話ごと心臓を打ち抜いて拳銃自殺した。この時の現場に赤井秀一が居合わせたため、赤井と降谷の因縁関係がはじまった(17年放送「裏切りのステージ」より)。
16年放送のエピソード「仲の悪いガールズバンド」のなかで、世良真純が幼い頃にベースを教わったお兄さんとして登場した。
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