ウィル・スミス、米アカデミーを自ら脱会
2022年4月2日 14:40

アカデミー賞授賞式で暴力をふるったウィル・スミスの処遇をめぐり、同賞を主催する米映画芸術科学アカデミーが調査に乗り出すなか、スミス自らアカデミー会員を辞任する決断を下した。米バラエティなどが報じている。
スミスは第94回アカデミー賞授賞式で、長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターとして登壇したクリス・ロックが、妻ジェイダ・ピンケット・スミスの髪型をネタにした悪質なジョークを披露したことに激怒。客席から舞台に駆け上がってロックの顔面を平手打ちするという前代未聞の行動に及んだ。
その後、「ドリームプラン」で主演男優賞に輝いたスミスは、受賞スピーチでアカデミーとノミネートされた俳優たちに涙ながらに謝罪した一方で、同作で演じた役柄に自身を重ね、「家族をとことん守り抜いた」と自らの行動を正当化。被害者のロックに謝罪することを拒否しただけでなく、授賞式後には米バニティフェア誌主催のオスカーパーティに出席してはしゃぐ姿を目撃されるなど、反省の色がないことに対して批判の声が高まっていた。
授賞式の翌日、映画芸術科学アカデミーの広報は「アカデミーは昨夜のスミス氏の行動を非難します」との声明を発表。その2日後には、「アカデミーが定める会員規約と行動規範を破ったスミス氏に対し、15日以内に書面にて釈明を提出するよう求めると同時に、さらなる措置を検討します」と、正式に調査に乗り出す意向を述べていた。
そして4月1日(現地時間)、スミスは代理人を通じた声明で、「私の行動は有害かつ許しがたいもので、クリスと彼の家族はもちろん、私の友人や大切な人たち、授賞式に出席した観客、そして授賞式を見ていた世界中の多くの人々を傷つけてしまった。アカデミーの信頼を裏切っただけでなく、素晴らしい偉業を成し遂げたことで、注目され称えられるべき他の候補者や受賞者の晴れ舞台を台無しにしたことに、深く心を痛めています」と改めて謝罪するとともに、アカデミーからの脱会を表明した。
これを受け、同アカデミーのデビッド・ルービン会長は、「ウィル・スミス氏からの辞任状を確かに受理しました」と認め、「我々アカデミー理事会は4月18日の総会に向けて、引き続き会員規約および行動規範の違約に関するスミス氏への処罰を検討する意向です」と述べた。
アカデミーから“判決”が下される前に自ら脱会するという道を選んだスミスだが、念願の初オスカーはく奪も含めた「あらゆる処罰を受け入れます」としたうえで、「自分を変えるのには時間がかかるものですが、理性を失い暴力に走るようなことが二度とないよう、精いっぱい努力するつもりです」と、誓いの言葉で声明を締めくくっている。
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