「宇宙戦艦ヤマト2205」小野大輔が10年の旅路を振り返る 続編「REBEL3199」は「2199」相当のボリュームに
2022年2月7日 23:00

「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 STASHA」の期間限定上映が2月4日にスタートし、翌5日に東京・新宿ピカデリーで上映記念舞台挨拶が開催された。ステージには、古代進役の小野大輔、アベルト・デスラー役の山寺宏一、スターシャ役の井上喜久子、シリーズ構成・脚本の福井晴敏氏、製作総指揮・著作総監修の西崎彰司氏が登場。桐生美影役の中村繪里子による司会進行のもと、作品の魅力を語った。
リブート版「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの最新作「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」は、1979年に放送されたテレビスペシャル「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」をモチーフに、白色彗星帝国との戦いから3年後の西暦2205年、古代進を新艦長に迎えた宇宙戦艦ヤマトが、謎の敵・デザリアムに立ち向かう姿を描く。全2章構成で、2021年10月に「前章 -TAKE OFF-」が公開された。

舞台挨拶では、作中の印象的なシーンに話題が及ぶと、小野が「デスラーが全てその身ひとつで背負うところ、また、すべての感情が表現される終盤のシーンはぐっと来ました。『2205』は、デスラーとスターシャの愛の物語だと改めて実感しました」と語ると、井上が「スターシャが真実を語るシーンは台本をいただいたときから涙が止まらなかったです。言い方ひとつで意味が変わってしまうシーンなので、キャラクターの感情、台本の意味を悩みながら演じました」、山寺が「内側で燃えたぎる感情をどのように表現するかは悩みながら演じました」と、各担当キャラクターの視点からクライマックスの演技について明かした。

小野は感染症対策のため、ひとりずつ行われた音声収録の舞台裏についても言及。「2205」からの参加となる土門竜介役の畠中佑ら、新人クルーを演じるキャスト陣の芝居について「古代は先に収録することが多く、他のキャストたちがどんなお芝居をしているのか、少し不安な部分もあった」と収録当時の心境を振り返りつつも、「新人クルーのみんなは本当に立派でした。自分のお芝居を思った以上に受け止めてくれ、熱い演技で返してくれていた」と完成した映像における各人の健闘を讃えた。

さらに、次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」について、西崎氏から「シリーズを重ねるごとに独特の福井節が冴えわたってきている。続くシリーズでもヤマトを担いでいってほしい」と託された福井氏は、「いままでの『2199』や『2202』と同程度のボリュームのシリーズになる」と同作の構想を明かした。

最後に、小野が「この10年間、ヤマトに携わり、その旅のなかで出会ってきたスタッフ・キャストのことを思い返していました。途中で寂しくもお別れしてしまったクルーたちの気持ちを乗せてここまで来たと実感しています」と振り返り、「改めてヤマトクルーになれたことを誇りに思っています。これからもヤマトという艦を未来に進めていきましょう」とさらなる意気込みを語って舞台挨拶の幕を閉じた。
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