レディー・ガガ、3年ぶり映画主演で野心あふれる悪女役 巨匠リドリー・スコットをも魅了する才能
2021年12月24日 10:00

(C)2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
レディー・ガガが主演を務める「ハウス・オブ・グッチ」の新たな場面写真が披露された。本作で第79回ゴールデングローブ賞主演女優賞(映画・ドラマ部門)にノミネートされたガガは、ファッション業界の頂点に君臨した華麗なるグッチ一族崩壊を招く女性、パトリツィア・レッジャー二を演じている。
パトリツィアは、父が輸送会社を営む労働階級の出身。父の会社を手伝っていた時に偶然誘われたパーティーでマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)と出会い、恋に落ちて結婚することでグッチ一族の一員へと上り詰めていく。

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ガガは「半年もの長い間、イタリア語訛りの訓練をし、まるでジャーナリストであるかのように彼女の人生を掘り下げていったの」と役作りについて振り返っており、その徹底的なリサーチはプロデューサーも驚くほどだったとか。現場でもパトリツィアという役柄に全力で向き合い、劇中では野心に燃え、何かに突き動かされるようにグッチ一族を翻ろうするパワフルな姿や、次第に追い詰められていく姿を演じきってみせた。
一方で、マウリツィオに出会い、愛に溺れる純粋な少女のような姿、彼とその家族に対しての愛情深い様子など、情熱みなぎる一人の女性としての姿も力強く演じており、パトリツィア・グッチという一人の人間の様々な側面を絶妙に演じ分けている。

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場面写真でも、初めてマウリツィオに出会う重要なシーンとなるパーティー会場で、真っ赤なドレスを着こなすガガの姿や、グッチ一族の一員としてタバコをくわえながら自信みなぎる様子の1シーン、ゴージャスなアクセサリーを身に着け、派手なパーティを楽しむ姿など、様々な表情が切り取られた。
ガガはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた「アリー スター誕生」で映画デビューし、本作で3年ぶりの映画主演を果たした。本作のメガホンをとった巨匠リドリー・スコット監督は「アリー スター誕生」を見て以来「レディー・ガガには関心があった」と明かしており、パトリツィアを演じ切ることができるのは彼女しかいないと確信していたそう。「恐ろしい才能を持った人だと思った。エンターテイナーとしても、歌手としても、自身のショーのプロデューサーや脚本家としても、クリエイティビティの塊だ。実際に会ってみて、すぐに気に入ったよ」と、ガガにオファーした経緯を語っている。
共演者のジャレッド・レトも「観客にサプライズを与える能力がある存在だと思う」、アル・パチーノは「レディー・ガガは、すっかりパトリツィア役を自分のものにした。『アリー スター誕生』の演技とは全く異なり、新たな一面を晒している」とその表現力を称賛。ガガ自身も、本作でパトリツィア役を演じたことに対して「今回は以前ほど怖くなかったわ。それがなぜかは分からないんだけど。ただそうだったの」と本作での演技に自信を覗かせている。
「ハウス・オブ・グッチ」は2022年1月14日から全国公開。
(映画.com速報)