「ヴェノム」最新作の舞台裏 トム・ハーディ、録音した自分の声を相手に演技
2021年12月10日 14:00

「ヴェノム」の続編「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(公開中)で主演を務めたトム・ハーディ。地球外生命体シンビオートのヴェノムと、ヴェノムに寄生される主人公エディという1人2役を演じたハーディは、ヴェノムのセリフを予め録音し、その音声を相手に演技をしたという。
本作では、マーベルコミック上でスパイダーマンとヴェノムが共闘して戦いを挑むレベルの強さを誇るヴィラン、カーネイジとの戦いが描かれる。12月3日に公開され、4~5日の国内映画ランキング(全国週末動員ランキング・興行通信社提供)で初登場1位を獲得。初日から3日間の累計は動員41万人、興収6億円を突破し、2018年に公開され最終興収21.9億円をあげた前作「ヴェノム」を超えるヒットスタートを切った。
複雑な役どころを演じ切ったハーディは「僕にとってヴェノムとエディは一つだから、その1つの精神の異なる2つの部分を演じるのはすごく楽しいよ。2人の違いは、片方がモンスターで、もう片方がエディだということだけ。ヴェノムもエディも、常に、1人の中に存在しているんだ」と楽しみながら臨んだそう。
撮影時には、ハーディがヴェノムのセリフを予め録音し、サウンドチームが耳にフィードする音声を相手に演技をした。プレイバック・サウンド・テクニシャンとしてヴェノムの声の再生を担当したパトリック・アンダーソンは「僕がトムにヴェノムのセリフをフィードすると、トムからフィードバックがくるんだ。『このセリフは、もう一拍おいてからフィードしてくれ』とか、『このセリフで僕の話を遮ってくれ、喧嘩を売ってくれ』とか。エディは自分の体の中に住みついているエイリアンをコントロールできないからね。一つ一つのセリフごとにキューを設定することで、自然な流れと無秩序さができて、トムがより生き生きと演じられるようにできるんだ」と明かしている。
また、ハーディは主演だけでなく本作のストーリー原案にも携わっている。ハーディと共に原案を手掛け、本作の脚本も務めたケリー・マーセルは「トムはすごく頭が良くていろいろなアイデアを思いつく人だから、彼と一緒に『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のストーリー作りに取り組むのはすごく楽しかった。私たちが愛着を抱くようになったキャラクターたちのために、どんなことだってできると感じられたワクワクするような時間だった」と振り返り、「トムは開発段階でも撮影現場でも休むことなく、このストーリーに命を吹き込んでいた。スクリーン上で見る彼の才能については誰もが知っているけれど、今回はオフスクリーンでの彼のすごさも知ってもらえるからすごく嬉しいわ」と、ハーディが大きな情熱を持って本作に挑んでいたことを語っている。
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