ディズニー最新作では“家”も重要なキャラクター 魔法だらけの家に注目
2021年12月5日 10:00

“魔法”にあふれる世界に住むヒロイン・ミラベルの活躍を描くディズニー・アニメーション・スタジオ最新作「ミラベルと魔法だらけの家」(公開中)。本作で主軸に置かれるのは、魔法だらけの家に住む大家族の物語。“魔法の使えない主人公・ミラベル”と“魔法を使える家族たち”の間で、どのようなドラマが繰り広げられるのか期待が高まるが、実はミラベルの生まれたマドリガル家の家族たち以外にも、本作では“家”が重要なキャラクターとして描かれている。
南米コロンビアの山奥、エンカントと呼ばれる活気に満ちた町にある魔法の家。“カシータ”と呼ばれるその家は、ミラベルの祖母・アルマが祈り授かった、マドリガル家にとっての大切な居場所だ。かつてアルマと夫のペドロ(ミラベルの祖父)の間に3つ子が生まれたばかりの頃、アルマは悲劇的にもペドロを失うことに。必死の思いで1本の蝋燭に祈りを込めてアルマが授かったのが、リズムに乗って動く床や引き出し、滑り台のように形が変わる階段など、魔法のパワーが満ちている家だった。
そんな特別な家で生まれた子どもたちは、5歳になると魔法にかけられた空間に通じるドアから、“魔法のギフト”と呼ばれるユニークな才能を授かる。共同監督・脚本を務めたシャリース・カルロス・スミスは「この家の部屋は、それぞれに住む人のパーソナリティに合わせたマジカルなパワーを持っているんです」と、ドアの先にある部屋それぞれに異なる魔法が宿っていることを説明する。
花を咲かせるギフトを授かったミラベルの姉・イサベラの部屋は鮮やかな花でいっぱいに埋め尽くされ、動物と話すギフトを授かったミラベルの従弟・アントニオの部屋はたくさんの動物たちが集う自然にあふれているように、それぞれの部屋の中は、家族1人1人の個性に合わせたユニークな空間が広がっており、家族たちの心情に変化があると、その部屋にも反映される。各部屋が、マドリガル家のキャラクターたちを紐解く上で大きな一端を担っている。
そして、監督を務めたジャレド・ブッシュは「家族が幸せなら家も安泰。家族が遊んでいるなら家も遊ぶ。家族がぶつかっているなら家にも支障が出る。僕らは、この家自体を、この家族の感情的コネクションの象徴にしたのです」と、マドリガル家の置かれた状況が、この家の見た目や動きに変化が生じることも明かしている。
ある日、マドリガル家に生まれた中で唯一“魔法のギフト”を授かることの無かったミラベルが、この家に出来た大きな亀裂に気づく。それをきっかけに物語は大きく展開していくのだが、ミラベルが見つけたこの亀裂もまた、マドリガル家が危機的状況に直面していることを示しており、物語を読み解く重要な鍵となる。マドリガル家にとって、カシータはただの住み家ではなく、自分たちに魔法を授けてくれたり、家族たちを支えてくれたりする存在であり、さらには、マドリガル家の象徴的存在でもある息のあるキャラクターなのだ。
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