小松菜奈、初共演した林遣都との距離を縮めようとつけた“あだ名”とは? 「小学生男子みたいになっちゃった」
2021年9月30日 15:00

潔癖症の青年と視線恐怖症の女子高生の恋を描いた、作家・三秋縋氏のベストセラー小説を映画化する「恋する寄生虫」の完成披露試写会が9月29日、東京・新宿バルト9で開催され、主演を務めた林遣都と小松菜奈、柿本ケンサク監督が登壇した。
極度の潔癖症で、人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾(林)はある日、見知らぬ男から奇妙な依頼を受ける。それは、寄生虫が好きで視線恐怖症に苦しむ不登校の高校生・佐薙ひじり(小松)と友だちになってほしい、というもの。世界の終わりを願っていたはずの孤独なふたりは惹かれ合い、恋に落ちていく。
(C)2021「恋する寄生虫」製作委員会完成した作品について、林は「撮影中は“虫”の映像だったり、CGの部分がどういう仕上がりになるのかわからない部分もたくさんあったんですが、出来上がった映像を見て、柿本さんの抜群のセンス、演出に感動しました」と見どころを解説。小松は「私たちの役柄は潔癖症と視線恐怖症という、見えないものへの苦しみを抱えているんですけど、柿本さんの手で、それを体感できる――CGの部分でその人の状況を感じられるのが新しいし、それがポップに描かれている部分もあり、気持ちがぶつかり合う繊細な美しさ、冒頭の遣都さんと CGの映像が美しくて、見入っちゃいました」と、興奮気味に語った。
本作で初共演を果たした林と小松。小松にクールなイメージを持っていたという林は「接しやすくて、周りの人に愛される方で、撮影中の菜奈ちゃんのことを思い出すと、いつもスタッフと談笑しているイメージが浮かんできます」「お芝居に関しても、何の遠慮もなく、相談しながら関係性を作っていくことができて心強かったです」と、全幅の信頼を寄せていたことを明かす。
(C)2021「恋する寄生虫」製作委員会一方の小松は、林と距離を縮めるため、ある作戦を決行したという。「あだ名をつけよう! と思ったんです。そのあだ名が“ケント・デリカット”で……(笑)。それを伝えたら『それ、もう別人じゃん!』って笑っていて、でも『負けない!』と思ってその後もそう呼んでいたら『なんか、もうクセになってきたかも……』と言ってくれて、そう見えなかったけど、嬉しかったんだなと(笑)。いや、嬉しかったのかわかんないですけど(笑)、喜んでもらえたのかなと」とニッコリ。さらに、「距離の縮め方が小学生男子みたいになっちゃったけど、現場ではお芝居に対する姿勢やアプローチがすごく真面目で、私が戸惑ったり迷ったとき、どう言えばいいのか?というのも全部話せる人でした。遣都さんが家に持ち帰って、それを『考えたんだけど、こう思うんだよね』と言ってくれたりして、優しいなと。遣都さんがいて救われましたし、いろいろ助けていただきました」と、改めて感謝を伝えた。
(C)2021「恋する寄生虫」製作委員会撮影は、新型コロナウイルスの感染が拡大する直前に行われた。小松は「コロナという得体のしれないもの、そういう“何か”が来るのを感じながら撮影を終えました」と述懐。「最初に脚本でマスク越しのキスのシーンを読んだ時、その頃はまだマスクをしない時代だったので『受け入れてもらえるのかな?』と違和感があったけど、いまとなってはありえないことではなくなってきて、不思議ですが、いまの時代にそういう作品を残すことができてよかったなと思います」と語る。
林は「いま、人と人の距離、物理的な距離だけでなく、心の面でも遠くなってしまいがちな世の中ですが、人それぞれの世界があって、誰しも必ず身近に小さな幸せが散りばめられているし、誰しも大切な人がいる。それは動物でも、モノでも自然でもいいんですけど、そこに目を向けること、見失いがちなことに気づくことが大切なんじゃないか? そんなことを考えながら見ていただけたらと思います」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。
「恋する寄生虫」は、11月12日に全国公開。
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