原將人監督「MI・TA・RI!」20年ぶりの再上映&限定配信決定
2021年7月16日 06:00

「初国知所之天皇」「20世紀ノスタルジア」など、独自のスタイルで日本のインディーズ映画界に名を残す原將人監督。2001年に完成し、映画ファンの間で人気の高い「MI・TA・RI!」が京都で20年ぶりの再上映とネット配信が決定した。
本作は、原監督がパートナー・MAORIと生まれたばかりの長男とともに「日本を探す旅」に出るロードムービー。デジタルプロジェクターと2台の8ミリ映写機から投射した映像を3面マルチスクリーンで展開し、映画の進行に合わせてライブ演奏を行う斬新な手法と美しく詩的な映像表現が国内外で絶賛を浴び、第1回フランクフルト国際映画祭観客賞を受賞した。ポスタービジュアルには、原監督の熱心なファンである画家・奈良美智氏の絵が使われている。
2018年7月に原監督の自宅は全焼し、家財道具全てと保管していたフィルムの大半を焼失する被害に遭った。今回の上映会では、焼け残った「MI・TA・RI!」オリジナルフィルムを使用したワークショップも予定されている。さらに未ソフト化であった本作の期間限定でのストリーミング配信も実施される。

1999年、京都。映画監督・原將人はパートナーのMAORIと出会い、結婚して新たな命を迎えた。時を同じくして日本の国旗国歌を定める法案の審議が立ち上がる。原はオノ・ヨーコとの手紙のやり取りを経て、「日本を探す旅」に出ることを決意。撮影機材とアコーディオン、家族3人を載せた車は京都から南下し、広島、九州、沖縄を目指す。
「MI・TA・RI!」ライブ上映会、ワークショップは2021年7月25日、8月28日、9月12日、京都・ルーメンギャラリー(京都市下京区麩屋町通五条上ル下鱗形町543)で開催。イベント&ストリーミング配信視聴詳細、チケット申込先は公式HP(https://haramasato.zaiko.io/)で告知する。
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