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米国統治時代、おばぁが起こした“サンマ裁判” 沖縄テレビドキュメンタリー映画第2弾「サンマデモクラシー」

2021年6月10日 16:00

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沖縄テレビによるドキュメンタリー映画第2弾
沖縄テレビによるドキュメンタリー映画第2弾
(C)沖縄テレビ放送

昨年公開の「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」に続き、沖縄テレビによるドキュメンタリー映画第2弾となる「サンマデモクラシー」が7月劇場公開されることがわかった。

舞台は1963年、米軍の占領下にあった沖縄。祖国復帰を願う沖縄の人々も日本の味として食べていたサンマには輸入関税がかけられていた。その根拠は琉球列島米国民政府の高等弁務官布令、物品税法を定めた高等弁務官布令十七号(1958年公布)。だが、関税がかかると指定された魚の項目に、サンマの文字はなかった。そこで「関税がかかっているのはおかしい!」と、魚卸業の女将・玉城ウシが、琉球政府を相手に徴収された税金の還付訴訟を起こす。

このウシおばぁが起こした“サンマ裁判”は、いつしかアメリカを追い詰める、民主主義を巡る闘いに発展。裁判を展開した人々の視線の先に立ちはだかったのは、帝王と恐れられた歴代最強の第3代高等弁務官 ポール・W・キャラウェイ。キャラウェイに挑んだウシおばぁを支え“サンマ裁判”を弁護したのは、政治家・下里恵良。そして、この裁判を大波へと煽っていったのは“米軍(アメリカ)が最も恐れた政治家”瀬長亀次郎だった。統治者アメリカと自治権をかけて闘った沖縄で起きた落語のような実話だ。沖縄史に埋もれた、現代に続く闘争をうちなー噺家・志ぃさ~がナビゲート。ナレーションを川平慈衛が担当した。

7月17日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開、7月3日から沖縄・桜坂劇場にて先行上映。

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