「光を追いかけて」公開日&予告披露! モチーフは監督の故郷に現れた緑の光&ミステリーサークル
2021年5月24日 04:00
過疎化の進む秋田の美しい田園を背景に、傷つきやすい思春期の少年少女と大人たちの物語を描いた「光を追いかけて」が、10月1日から全国公開されることが決定。舞台となった秋田では、9月23日からAL☆VEシアターで先行公開される。あわせて、予告編とポスターもお披露目された。
両親の離婚で父の故郷・秋田へと引っ越した、中学3年生の中島彰。転校先にも馴染めず、憂鬱な日々が続いていた。ある日、彰は空に浮かぶ“緑の光”を目撃。田んぼのミステリーサークルへと辿り着くと、不登校のクラスメート・岡本真希と出会う。共通の秘密を持った2人は仲を深め、灰色だった日常が輝き始める。一方、彼らの中学は、過疎化による閉校の日が迫っていた。
彰を演じるのは、映画「僕だけがいない街」、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ「青のSP 学校内警察・嶋田隆平」などに出演し、子役からキャリアを重ねた中川翼。ヒロイン・真希役の長澤樹は、「破壊の日」「卵と彩子」、舞台「INSPIRE 陰陽師」で知られ、日刊スポーツが2021年の芸能界でブレイク&バズる“急上昇”の候補としてあげた逸材だ。なお、廃校となる中学校の教師・奈良美晴役に生駒里奈、真希の叔父・佐藤秀雄役に柳葉敏郎と秋田出身の俳優が名を連ね、中島セナ、駿河太郎、小野塚勇人らも共演。、CMディレクターとして600本もの作品を手掛けた成田洋一が監督を務めている。
予告編は、光を失った町に引っ越してきて大人になることを強いられる彰と、大人になることを拒否する真希、閉校を哀しむ生徒たちの姿を活写。子どもたちの不安は、彰の父、秀雄、教師の美晴といった大人たちへも伝播。ミステリーサークルのように渦を巻きながら、それぞれの葛藤が映し出される。ポスターでは「光を望むな。」「光となれ。」という印象的なコピーが添えられている。
「光を追いかけて」は、9月23日から秋田・AL☆VEシアターで先行公開、10月1日から東京・グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開。成田監督、中川、長澤、生駒、柳葉のコメントは、以下の通り。
思春期、それは人生の中で一番不安定で、世界が毎日変わって見える時期かもしれません。私自身、恋愛、友情、勉強、親との関係で悩み、トンネルに入り、ようやく光を見つけたと思ったら、また入る、そんな毎日でした。でも、その光は大なり小なり輝いていて、必ず、必ず存在するのです。その繰り返しが人生だし、ほんのわずかな輝きがあるだけで人生はすこぶる楽しいのです。
この映画は、1991年に私の故郷に現れた緑の光とミステリーサークルの事件をモチーフにしてます。もし、美しい田んぼが広がる過疎の町で、心の均衡をぎりぎり保っている思春期の子供たちと、過疎の不安を隠しながら生活している大人たちの前に「それ」が現れたら…きっと均衡が崩れ、彼らのさまざまな思いが露わになり、ぶつかり合うのではないかと。
そして、それは「その先の未来:光」に向かうために必要な儀式ではないかと思うのです。
誰にも「光」は存在します。それを追いかけていけば必ず辿り着けるのです。思春期の子供たちへ、そして思春期を忘れかけている大人たちに是非見てもらいたい映画です。
完成した映像を見た時、どこかにあった不安な気持ちがすっと消えていきました。
きっと僕にとって、人生のターニングポイントになる映画だと思います。
成田監督を始め、秋田の撮影では現地の皆さんとの素敵な出会いがありました。
自分の居場所を探していた彰も、人見知りだった僕も、この映画が変えてくれました。
今すぐ秋田に行きたくなる、秋田の魅力満載の映画になっています。
一面に広がる大自然に注目して、見てみてください。
初めての映画、何も出来ない私が真希を演じられるか不安でした。真希は台風みたいな子で自分とは全然違うと思っていました。でも撮影が始まり、真希に寄り添ってみるとそんなことはなくて。共感できる部分が沢山あり、それが段々と増えていく事が楽しくてあっという間でした。この美しい作品が完成したのは監督・キャストやスタッフ・地元の皆さん、そして秋田という素敵な場所があったからです。この作品が皆さんの希望の光になりますように。
我が故郷秋田を舞台にした作品に出演する事が出来て素直に嬉しいです。
この作品は秋田そして田舎のリアルを細かく美しく映し出された作品です。
主演の皆さんの10代の心の痛みや、私が演じた若者の葛藤、親世代、祖父母世代の気持ちを成田監督が素晴らしい映像で切り取っています。
私がなんとなく見ていた地元の田園風景がこんなに宝物だったなんて、、、
空の広さに感動して、嬉しいのに涙が溢れました。
是非、沢山の方に見て頂き、日常にある景色や自分の心を感じで頂けたらと思います。
大人が変わらなければ子どもも変われない。この作品を通して、秋田県民のみならず、人生に一歩踏み出す勇気を持つことの大切さに気づいてほしい。
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